3年目の邂逅
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無事に、人化と人語をマスターしたリリアは次に薬作りを学ぶ事にした。
魔法を使って<癒す>ことに関しては全く学ぶ必要が無かったからだ。
以前、怪我したウサギを見かけた際に<癒し>の力を使ってみたことがあった。
結果、「治れー治れー」と祈ったらあっという間にフル回復したのだ。
他にも、風邪をひいたウルフや火傷したクマ、色んな動物に<癒し>の力を使ったが、治せないモノは1つも無かった。
寧ろ普段より調子が良くなるようで、皆足取り軽く棲みかへ戻っていったので効果は実証済みである。
そこでリリアは、この<癒し>の力を使って薬が作れないかと考えたのだ。
薬ならリリアが居なくても沢山の人や動物を癒すことが出来る。
そしたら沢山の命を救う事が出来る。
我ながら妙案だ!と研究開発にのめり込んだ。
幸い「あの薬草をこーしてどーして…ここで<癒し>を込めて……」等と研究しながら薬を作るのはとても楽しかった。
もし、弟の流々斗に飲ませるなら……
そんなことを考えるとアイディアは次々に出てきた。
璃々亜だって流々斗の事が大好きだったので病気を治してあげたいと思っていた。
将来は医療系の仕事に就いて流々斗を治し、父の研究を手伝い、母には楽をさせてあげたい…
転生した今となってはもう叶わぬ夢だが、薬が出来れば流々斗のような子が減るかもしれないし、近い未来に出来るご主人様(契約者)の役にも立てるかも知れない。
そう思い、張り切って研究し続けた結果、効果抜群の体力・魔力回復、状態異常回復、熱冷まし、傷薬、虫除け、免疫力向上等……沢山の薬が出来上がっていったのである。
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転生して3年、その日は突然訪れた。
「リリア、貴女大分この世界に慣れて来たからそろそろ行きましょうか。」
まるで、「買い物にでも行きましょうか」とでもいうようなノリで話しかけて来た女神様に、リリアは思わず首を傾げた。
「もう、リリアは可愛いわね。本当はずっとこうして貴女を抱っこしていたいんだけれど、そうも言ってられないのよね。」
ふーっとため息をつく女神様に、リリアは益々ついていけない。
今日は女神様と精霊達と一緒にピクニックをしていた。
ドラゴン姿で空を翔んで精霊達とかけっこをしたり、女神様に抱っこされて身体を撫でて貰えるこの時間がリリアは大好きだった。
……がいきなりの「行きましょうか」発言。
ピピピ…
(女神さま、もう少し分かりやすく説明してくれませんか?)
「ああ、ごめんなさいね。リリアもそろそろ契約を結んでも良い頃合いだと思ったのよ」
ピィ…?
(でも、契約は召喚されないと出来ないんじゃ…)
「普通はね。でも普通じゃ貴女は召喚できないからこっちから行かないと。」
ピ?
(………は?)
「だからリリア、行きましょう」
そう女神様が言った途端、身体が光ったと思ったら、次の瞬間には目の前に知らない人達が立っていた。
「……ということで貴方達、私の可愛い子をよろしくね。」
「「「「「(……は??)」」」」」
誰もが展開についていけないまま、女神様だけが満足そうに微笑み、私を抱っこして撫で繰り回していた。
女神様はリリア(ドラゴンの姿)を抱っこしてモフモフするのがお好き(。・ω・。)