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詩集・夜空  作者: 夜不可視
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星屑の掻き集め

「空に浮かぶ城」


太陽が眠り

音が寝静まるとき

無彩色の世界に

その城は現れる

雪は溶けて花が咲き

炎の中の水は氷結する

城の中では全てが無と成る

夢の魔法は無限大



「海の底の街」


静かな波が押し寄せる

音もなく感情を飲み込み

呆気なく良心を殺した

平和な街は海に沈む

何かの崩れる音が聞こえた

僕はまた僕を失う



「貝」


大きなシャコ貝が僕の足を挟んだ

もう逃げられない

僕は海に沈んでいくしかないんだ



「星空」


夜空のキャンバスに

無限の星を散りばめた

神様の描いた絵は

地球の住人に大人気



「星空・裏」


真っ黒の鉄板に

散弾銃をぶっ放してやった



「涙で溶かした絵の具」


褒められるために

綺麗な絵を描いて

自分に嘘をつくよりは

汚くてもいいから

本当の気持ちを描きたい



「屠殺」


君の死んだ体から血を抜く

内蔵は不味いから捨てた

腕と足はスーパーで特売

胴体は安いラーメンの具に

頭はただの飾りにして

君を食べる僕の姿を

瞳のない眼で見つめる



「世界の終わりを待ち望む全ての人たちへ」


世界の終わらせ方を

教えてあげよう

誰にも秘密だよ

死ねばいいんだ



「哀しい音」


朝露のように

僕の掌に零れた

優しい君の涙



「コントラスト」


光が無ければ、影は生まれない。

正義があるから、悪も生まれる。

一方が失くなれば、

他方も失くなる。



「地を這う者たち」


青天の霹靂

波打つ大地に絶望し

地球の呼吸と自然の躍動に

地を這う者は為す術もなく

畏れを抱くばかり



「おやすみ」


仰向けになって目を瞑って

眠ろうとする僕の姿は

死んだおじいちゃんに

よく似てる

ただひとつ違うのは

僕はまだ夢を見るんだ





人は生きる限り夢を見続ける。

眠っても、目覚めても。


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