表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

星転がり落ちる所に命出でる

確かに両親は自分を望んで産んでくれた

僕は覚えてはいないがきっと、誰かの名言の様に泣いて生まれた僕の周りで

みんな笑っていたことだろう。無駄な祝福。無意味な期待。


僕は両親の望む様には育っていなかったらしい。


いつになったら僕には安住の地が与えられるのだろうか。

いつまで苦しめば、僕の弁護者が隣に座ってくれるのだろうか。

いつまで呻けば、神は僕を許してくれるだろうか。

許してくれなくてもいい。一日だけでも、いや一晩だけでも構わない。

虐めるのをやめてくれないか、苛むのを遠慮してくれないか。


神よ、お前が大層ゲスに見えてしまうじゃないか。


ああ神よ。

お前は人間が作ったものらしいな。

恵まれた人間が自らの非道な行いの数々を公に正当化できるためのツールとして。

お前が与えた天罰は、かならず天罰の実行者が人間の中にいるのだ。

魔法も超能力も存在しえないこんなリアリティの中で、

あるはずもないお前に圧迫感を感じてしまう。


神よ、答えろ。

お前が僕に下すのは、絶望の上塗りの総仕上げ、

地獄行きの片道切符なのか。


ああ、信仰はむなしい。

かといって人の世もまたむなしい。

死とて・・・むなしい。


むなしさは我が友。

死は我が伴侶。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ