星転がり落ちる所に命出でる
確かに両親は自分を望んで産んでくれた
僕は覚えてはいないがきっと、誰かの名言の様に泣いて生まれた僕の周りで
みんな笑っていたことだろう。無駄な祝福。無意味な期待。
僕は両親の望む様には育っていなかったらしい。
いつになったら僕には安住の地が与えられるのだろうか。
いつまで苦しめば、僕の弁護者が隣に座ってくれるのだろうか。
いつまで呻けば、神は僕を許してくれるだろうか。
許してくれなくてもいい。一日だけでも、いや一晩だけでも構わない。
虐めるのをやめてくれないか、苛むのを遠慮してくれないか。
神よ、お前が大層ゲスに見えてしまうじゃないか。
ああ神よ。
お前は人間が作ったものらしいな。
恵まれた人間が自らの非道な行いの数々を公に正当化できるためのツールとして。
お前が与えた天罰は、かならず天罰の実行者が人間の中にいるのだ。
魔法も超能力も存在しえないこんなリアリティの中で、
あるはずもないお前に圧迫感を感じてしまう。
神よ、答えろ。
お前が僕に下すのは、絶望の上塗りの総仕上げ、
地獄行きの片道切符なのか。
ああ、信仰はむなしい。
かといって人の世もまたむなしい。
死とて・・・むなしい。
むなしさは我が友。
死は我が伴侶。