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姉弟演技  作者: 瀬名孝太
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余談「第42次パンツ大戦」

余談でごぜぇます。

「どうして女の子パンツはつい見てしまうんだろうな…。」

「急にどうした?」

 勇次が急につぶやく。何事だよいきなり。

状況を説明しよう。今は国立エリート高校(略して国エリ)で友達の浅田勇次郎(あさだ ゆうじろう)と一緒にいる。放課後だ、部活も何もしていない俺らは帰るでもなく、町に繰り出すでもなく教室でボーッとしていた。因みに、浅田勇次郎には沢山のあだ名がある。その内の一つが勇次だ。

「いや、だってな。見たいと思っていなくても、上り階段で前を歩く女子のスカートの方に目がいくじゃないか。あれはなぜだろうな…。」

「本能だろ。」

 適当に答える。

「本能か…。抗えねぇな…そのうち、みーんなパンツの前に跪くんだろう。」

「なんでそうなるんだよ。」

「だってな、本能でも抗えないんだぜ?ってことは、跪くしかないだろう?」

「意味わからねぇよ…。」

「いいよな~涼は…身長低くて…。」

「ならお前の身長くれよ。」

 勇次は身長が185㎝ぐらいある。でけぇよな…。

「分けてやりたいよ。いいよな~身長が低かったら女の子のパンツ見放題だよな…。身長高い俺は屈まねぇと見えないからな~。」

「通報するぞ、変態。」

「変態の後ろに紳士って付けとけよ。実際どう?パンツ見放題?」

「いや、そこまでだな。」

「そっか、じゃあ身長は分けなくてもいいな。」

「そうだな。変態の身長をもらって変態になったら大変だからな。」

「紳士付けろよ。そういえば、お前んとこの妹、この頃高校入ったんだろ?」

「ああ、今年から高校生だよ。」

「いいよな~。妹がいて…家の姉貴と交換しようぜ。」

「お前お姉さんいたの?」

「いや、いねぇな。」

「え?じゃあなんで交換しようとか言ったの?」

「細けぇことはいいんだよ。」

「どっちにしても、妹は渡さんよ。」

「お、お兄さんはシスコンですか?」

「ちげぇよ。あんな奴うちの同級生に渡せるか。扱いを間違えると大変だからな。」

「へぇ、じゃあ『あいつの扱いが分かるのは俺だけだ!あいつを乗りこなせるのは俺だけなんだ!』ってことだな。」

「聞けよ。あいつはドアを素手で貫通させる女だぞ。手に負えんよ。」

「…そうだな。交換はないよな。でもな~そんな妹でも女の子だぜ~。家にパンツとかあるんだろ?え?まさか…!はいてない!?」

「はいてるよ。」

「そうだよな…はいてるよな…。…どこにいるんだろうな、はいてない女子高生。」

「いないだろ。」

「いや、俺の大先輩は一度見たことがあるらしい。」

「だれだよそれ。」

「俺の父さんだ。」

「親子そろって変態かよ…。」

「そして、そのはいてない女子高生が母さんだ。」

「な…なんだと…!家族で変態か…。」

「まぁ、冗談だがな。」

「お前が言うと冗談に聞こえねぇよ。」

「お前の妹のパンツってどんなやつ?」

「無理にでも俺の妹のパンツの話にするか。」

「今の女子高生はエロいからなぁ…Tバックとか付けてんのかな…。」

「おぇー。嫌な想像させるなよ。」

「なんでだよ!妹でも女の子だろ!女子高生だろ!」

「そうだけど、妹をそういう目では見ないよ普通。」

「そうなのか?わからねぇな~、妹いるやつの思考がわからねぇ!」

「と言うか、家の妹は結構激しい運動するからはじめからスパッツ付けてたぞ。」

「パンツじゃないから恥ずかしくないとか思ってるんだろうな…だが、それがいい!」

「本当に変態だよな。」

「紳士って呼べよ。もしくは、ジェントルマン!」

「どっちも意味同じじゃねぇか。そして、お前とはかけ離れている。」

「この頃の日本では紳士という枠組みの中に変態という勇者達が組み込まれたんだよ。」

「そっか。」

「そうだ。で、スパッツの下にはパンツを穿いているんだろう?」

「もうパンツの話しなくてもいいじゃん。変態について話せよ。」

「だが、断る!ってことは、結局パンツが見えているのと同じってことなんだよ。」

「それだと、『服の下の下着が見えてるんだよ。』って言ってるのと同じじゃないか。」

「よく気づいたな。そういうことだ。」

「どういうことだよ…。」

「お前ほどの頭の良さで理解できないとはな…。」

「変態にはついていけないんだよ。」

「変態紳士だ、以後気を付けろ。で、お前の妹のパンツの柄はなんだ!早く吐け!」

「なんで、尋問されてんだよ…それに、ここで言ったら変態の仲間入りじゃないかよ。」

「君の参入を待ち望んでいたよ。さぁ、きたまえ!夢の国へ!」

「刑務所だろ、夢の国。」

「なら、こういう設定だ。お前は、無理やり、俺に、妹のパンツの柄を、吐かされた!これならいいだろう!さぁ!吐け!早く!」

「無地の白。」

「ジャスティス!!!」

「うるせぇよ!」

「やはりな!スポーツ少女でスパッツ!中は当然…!白!!!イーエッスッ!!!」

「叫ぶんじゃねぇよ!周りの注目めっちゃ浴びてんじゃねぇか!」

「廊下の人がこっちを見ていようが関係ない!パンツサイコー!」

「ただの布のどこがそんなにいいかね…。」

「ただの布ではない!聖なる布だ!」

「ふっ…言わせてもらうぜ。パンツなんて布に過ぎない!布を見て興奮する奴があるか!変態なら変態らしく裸を見ろ!」

「おい、パンツをなめるな…。」

「へっ、あんな布!ない方がいいんだよ!」

「ぱ、パンツを侮辱するんじゃなーい!!!」

「うおぉ!あぶねぇ!」

「そりゃ、はいていない女子高生はみたいさ…だがな、お前は分かっていない!みんながパンツを穿いているからこそ!はいていない女子高生の価値があるんだ!みんな穿いていないんじゃ意味がないじゃないか!」

「あきらめろ。パンツはただの布だ。裸には勝てん。」

「ふざけるな…!ふざけるんじゃねぇ!勝負だ!チビ野郎!」

「チ…ビ…?…ふ、ふふふ…お前は言ってはいけない事を言ってしまった…!いいだろう!受けて立つ!ボッコボコにしてやるよ!木偶の坊!」

「「うおおおおおおおお!!!!!!」」


こうして、第42次パンツ大戦が始まったのだった…。

この戦いでは、パンツは布派、橘涼元帥。とパンツは神派、浅田勇次郎元帥が多くの犠牲を払いながらも戦いを続けた。その結果、両名は名誉、地位などを落とし。更に、肉体的な打撃を受けた末に和解という微妙な終戦を迎えた。大戦末期には、両名疲れと周りからの視線により『もう、どっちでもいいんじゃないだろうか…。』という心の声に導かれるように終戦へと向かった。

終戦後のインタビューで、橘氏は

「正直、頭に血が上っていた。冷静に考えればどちらでもよかった。」

 とコメントしており、一方浅田氏も、

「別に学校で争う必要はなかった。」

 と両名ともに苦しい戦いだったということが見て取れます。

取材してみて感じたことは、やはり争いから生まれる事は何もないのだ。ということでした。

このような悲惨な争いを二度と起こさないように祈るばかりです。


国エリ新聞部部長 渡瀬(わたせ) (つばめ)


「なんだよ…これ。」

「ああ、前の喧嘩が校内新聞に載ってたから切り取った。」

余談なんで適当に遊びです。

新キャラの浅田勇次郎と渡瀬燕です。

その場で考えたキャラです。でも、いい味出してると思います!

浅田勇次郎のあだ名は、アーサー、勇、勇次、次郎、変態、紳士など、沢山あります。

渡瀬燕は新聞部の部長としていろいろ取材している人です。基本ネタが主で面白ければいいと思っています。校内ではなかなかの有名人ですね。

二人もその内登場させます。いいキャラだと思うので。

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