表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

⭕ 観戦しよう 2


セロフィート

「 現在でも亜人類ディコストゥル奴隷ドンクラとして、人類にしいたげられみじめにきてます。

  そんな亜人類ディコストゥルですけど、奴隷ドンクラから解放される手段が有ります 」


マオ

「 そうなのか?

  それって、どんな手段なんだ? 」


セロフィート

「 ≪ ホホルル(みやこ) ≫にそびえ立つ《 天空闘技場 》に、種族の代表者が選手として出場し、1階の試合会場で1度も負けずに100しょうすれば種族に関しては、奴隷ドンクラから解放される事になってます 」


マオ

「 そうなのか?

  100しょうすれば奴隷ドンクラじゃなくなる──。

  一応の希望は有る訳か……。

  それで、奴隷ドンクラから解放された亜人類ディコストゥルるのか? 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  る訳ないでしょうに 」


マオ

でだ? 」


セロフィート

奴隷ドンクラ亜人類ディコストゥルの背中には、奴隷紋がきざまれているからです 」


マオ

「 奴隷紋?!

  じゃあ、亜人類ディコストゥルは奴隷紋に支配されてるって事かよ? 」


セロフィート

「 そうです。

  奴隷紋には亜人類ディコストゥル能力ちからふうじる効果が有ります。

  亜人類ディコストゥルじゅうじんする事もじゅうする事も出来ません。

  能力ちからふうじられている為、ほんらいちからせない状態です。

  1度も負けずに100しょうするのは簡単ではないです 」


マオ

亜人類ディコストゥルは不利な戦いをいられる訳か…… 」


セロフィート

「 戦闘に特化した種族ならだしも、非戦闘な種族は闘技場に出場する事すら出来ません。

  非戦闘な種族は強いじんに依頼し、代理者として出場してもらう事が出来ます 」


マオ

「 依頼した代理者として100しょうすれば、依頼した種族は晴れて奴隷ドンクラから解放される訳か── 」


セロフィート

「 信用は出来ませんけど 」


マオ

なんでだ? 」

 

セロフィート

「 無敗で99しょうした代理者が100しょうの試合でわざと負ける場合が有るからです。

  試合を盛りげ、観客を喜ばせるのが仕事です。

  代理者は亜人類ディコストゥル味方ではなく、闘技場を運営するがわに尻尾を振るけんの立場である為、けっして信用,信頼しては相手です 」


マオ

「 そ…そうなんだ……。

  『 奴隷ドンクラから解放してやる 』っていうエサをブラげているけど、亜人類ディコストゥル奴隷ドンクラから解放するなんてからさら(さら)無いって事か…… 」


セロフィート

亜人類ディコストゥルわば、人間を楽しませる道化ピエロという立場です 」


マオ

「 …………そっか…。

  なんか…………闘技場の運営側と出場する選手を全員、ほふりたくなったたかも…… 」


セロフィート

「 マオ、今日きょうは試合の観戦だけです。

  こらえてください 」


マオ

「 分かってるよ……。

  ほかの方法で亜人類ディコストゥル奴隷ドンクラから解放する方法は無いのか? 」


セロフィート

「 有るに決まってます 」


マオ

「 有るんだ!

  どんな方法なんだ? 」


セロフィート

「 奴隷紋をきざんだ張本人──術師をころすだけです。

  奴隷紋をきざんだ張本人(術師)ねば、亜人類ディコストゥルの背中にきざまれた奴隷紋は消えます。

  亜人類ディコストゥルは奴隷紋によりふうじられている本来の能力ちからを取り戻す事が出来ます 」


マオ

なんだよ、ほかの≪ 大陸 ≫の奴隷紋を消す方法と同じなんだな。

  楽勝じゃんかよ 」


セロフィート

「 とはいえ、術師も人間です。

  ほどの御馬鹿さんでもない限り、自分が死んでも奴隷紋が消えないように手は打って有る筈です。

  現実には術師を死なせても亜人類ディコストゥルの奴隷紋は消えません 」


マオ

なんだよ……ぬかよろこびだな~~ 」


セロフィート

「 反対に亜人類ディコストゥルの奴隷紋を強制的に解除し消してしまえば──、たずさわった術師達を一斉に死なせてしまう事が出来てしまいます。

  ですが奴隷紋を脅威だと解除し、消してしまえる術師はないでしょう 」


マオ

「 …………とどのつまり、亜人類ディコストゥルが “ 奴隷ドンクラから解放される ” なんてのは夢物語なんだ…… 」


セロフィート

「 そういう事です。

  マオ、順番がました。

  話しているとぐですね 」


マオ

ほんだな! 」


 《 天空闘技場 》のぐちには受け付けがもうけられていて、観戦客は入場券を買う必要が有るみたいだ。

  セロが2人ぶんの入場券を買ってくれる。

  入場券をスタッフに見せると入場する事が出来る。


──*──*──*── 天空闘技場内


マオ

「 観戦客が多いな~~ 」


セロフィート

「 マオ、屋台でなにか買います? 」


マオ

「 そうだな。

  色んな料理が食べれるなら見てるだけでも楽しいよな! 」


セロフィート

「 買い物は〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に任せて観戦席へ向かいましょう。

  奮発してVIPビップせきを買いました。

  行きましょう 」


マオ

「 えっ?

  VIPビップせき

  そんなせきが在るのかよ? 」


セロフィート

「 貴族も観戦にるのです。

  在るに決まってますし。

  どうせならながめのい場所で観戦したいでしょう? 」


マオ

たしかにそうだけど……。

  高かったんじゃないのか? 」


セロフィート

たいした金額ではないです。

  マオは気にしないでください 」


マオ

「 そうする 」


 カネなんて〈 (原質)(みなもと) 〉で欲しいだけ構成が出来ちゃうもんな!

 セロが買ってくれたVIPビップせきに移動する途中で、カネちそうな人達となん

 全員、セロを見て驚いた顔をしていた。


 まぁ、セロの美貌を見たら誰でも足をめておがみたくもなるよな……。

 う~~ん、おそるべしぜつだいセロフィート魅了チャーム効果!

◎ 訂正しました。

  1度も負けずに100勝るのは ─→ 1度も負けずに100しょうするのは

  強いに依頼し、─→ 強いじんに依頼し、

  100目の試合 ─→ 100しょうの試合


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ