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ドラゴン転生〜畜生道に堕ちても最強種なら問題ない  作者: 堕天の翼のあさぼらけ


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第47話 リバルド学園へ

 千尋峡谷からギルドに戻った俺とミーシャは、思わぬいざこざに巻き込まれてしまった。




「あいててててー、」

 俺の左拳をカウンター気味に食らった冒険者は、何が起こったのかも分からず、尻もちをつく。


「ちょっと、余計な手出ししないでよ。こんなヤツ、私だって返り討ちに出来るわよ。」

 ミーシャが余計なお世話とばかりに、俺に文句言ってくる。


「何だと?てめーの仕業か!」

 尻もちをついたそいつは、俺に攻撃された事にやっと気づいて、俺に文句を言ってくる。


「だったらどうした。殺すぞ。」

 俺もミーシャも、今は急いでいる。

 こんなヤツに構ってる暇はない。

「上等だ、こら!」

 実力の差も分からないそいつは、俺に喧嘩を挑んでくる。

 やっぱとっとと殺すか。


「やめなさい!ギルド内での喧嘩は、禁止よ!」

 ここでナナさんが、声をはりあげる。

「え?」

 ナナさんのにこにこ笑顔しか知らないそいつは、いつもとは違うナナさんに、ちょっと驚く。

 俺も、ちょっと驚く。


 ルル姉はターズンドラゴン。それもかなりの使い手。

 ならばナナさんも、それなりのドラゴンだろう。


「行くぞ、ミーシャ。」

「ええ。」

 こいつにこれ以上構ってられないんで、俺たちはとっととギルドを出る。


「て、てめー、逃げるのか!」

 そいつが何かほざいてるが、今はそれどころじゃない。

「あ、もう、ナナちゃんも、そんなに怒んないでよ、ね?」

 そいつはナナさんのご機嫌をとろうとしてるが、もう関わりたくもない。


「こっちだな。」

「ええ。あの坂のカーブの先よ。」


 俺は辺りに刺客が居ない事を確認して、足早に目的地に向かう。


 確か以前に刺客と鉢合わせしたのは、逆方向だったっけ。

 俺は半径100メートルを、きっちり探索する。

 この範囲内ならどこでも、転移魔法で転移できそうだ。


 坂を登ると、緩やかな右カーブにさしかかる。

 その先に、ゴールの校門らしきものが見える。

 そこで、俺の背筋が凍る。


 途中の右への脇道から、刺客のひとりの魔素を感じる。


「ミーシャ、」

 俺は小声で声をかけ、ミーシャと手をつなぎ、俺の左側を歩かせる。

「な、何?急に」

 俺にいきなり手をにぎられ、怯えるミーシャ。


「右を見るな、ヤツがいる。」

 俺は小声で現状を伝える。


 俺の影に、ミーシャを隠す。

 俺の影から出るミーシャの服装は、以前とは違う。

 おそらくバレないだろう。


 つか、一緒にいる俺がバレたらアウトなのだが、そこまで気は回らなかった。


 ミーシャの緊張が、俺にも伝わる。

 残り50メートルが、やけに長く感じた。


 そのまま校門にたどり着くが、刺客は右への脇道に立ち止まったまま、こちらの道には出てこなかった。


「逃げきったぞ。」

「ええ、ありがとう。」

 俺たちは、ホッと胸をなでおろす。


「誰だ、お前たちは。」

 校門の右側に設置された守衛小屋から、声をかけられる。


 ハゲ頭の、イカついおっさん。

 髪があった頃は、そこそこナイスガイなおっさんだったと、思われる。


「お久しぶりです。ワータンさん。」

 ミーシャが笑顔で声をかける。


「おや、ミーシャかい。」

 おっさんの顔がほころぶ。

「はい、ミーシャです。」

「そっか。生きてたんだな、ミーシャ。」

「はい。実は復学して、またここにお世話になろうとおもいまして。まだ私の籍は、残ってますよね。」

「ああ、残ってるとも。事務局で手続きすれば、すぐに復学出来るよ。」

「そうですか。ありがとうございます。」


「うんうん。で、こいつは誰だ?」

 ミーシャとはにこやかに話してた、おっさんの顔つきが引きしまる。


「あ、えと、にゅ、入学希望者です。」

 いきなり話しをふられ、テンパる俺。

「入学希望者ぁ?おめー、ここがどこだか、分かって言ってるのか?」

 おっさんが凄みを効かせて、俺をにらむ。


「え、えと、」

「あら、彼はラミーロの紹介よ。」

 俺が返答に困ってると、ミーシャが誰かの名前をだす。


「ら、ラミーロだと?」

 その名前に、おっさんが驚く。

「ええ、ラミーロよ。」

 ミーシャは俺の左手をつかむと、左手首の腕輪をおっさんに見せる。


「な、降魔の腕輪だと?」

 腕輪を見て、驚くおっさん。

 どうやらラミーロとは、あのホームと呼ばれる建物にいた、あのおっさんの事のようだ。


「ち、分かったよ。だけど、入学テストに合格しないと、ダメだからな。」

 おっさんはぽりぽりと頭をかき、右手を出してくる。

「身分証!」

 おっさんの右手の意味が分からない俺に、おっさんがどなってくる。

「は、はい!」

 俺は慌てて、ギルドカードを取り出す。


「ふーん、サムね。」

 おっさんは手渡された俺のギルドカードを、ジロリと見る。


「じゃあ、担当者を呼んでやるから、お前はここで待ってろ。ミーシャは事務局で復学手続きを、済ませてきな。」

 おっさんは奥へと引っこんだ。


「それじゃあ、私はもう行くけど、ひとりで大丈夫よね?」

「だ、大丈夫だって!」

 なぜかミーシャに心配された。



「あはは、そうね。それじゃあ、また後でね。」

 ミーシャは校舎へと消えてった。

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