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やけくそ

あ〜あ、俺の人生終了。今までバイトを死に物狂いでして、毎日の生活を必要最低限で生きて生きて生きてきたけど先月バイト辞めさせられた時に貰った最後の給料も光熱費、電気代諸々引いたら残り1000円これで高校卒業までどうやって生きろと?


親に頼ろうにもアパートにサインしてもらった時点で縁を切ったも同然だし。そもそもあの浮気女に縋るなんてもう嫌だ。


生活保護を受けるか?けれど生活保護を受けると大学に進学するためには親のサインが必要な奨学金が必要になる。


バイトを辞めさせた先生に土下座でもするか?厳しくていい先生だとは思うが彼には妻も子供もいる。なにより頷いてくれるわけが無い。


もう一回バイトしようにもまかないの出るバイトは人気でここら辺に募集しているバイトはない肉体労働は空腹で倒れるし。


なにが売るか...売れるもんねぇな。冷蔵庫も洗濯機もアパートに備え付けのボロボロのやつしかない。皿は百均、箸は貰える割りばし、服はジャージ。

売っても500円にもならないしリターンが少なすぎる。スマホを売ってもそんなに金にもならないし。


こうなったら体を売るか嫌バイトダメなんだからこっちの方がダメか。

何か定価で売る方法......フリマアプリ!だが結局来月の光熱費、電気代で消える。何か高く売れる物はないのか?俺の体を売ればいいやん!よし思いたったらすぐ行動だ!スマホを開いて自撮りを撮る、契約書の書き方を調べる。


契約書には酷い虐待、性的暴行はしてはいけないそれ以外はなんでもするという内容にした。コンビニに行き。自撮りと契約書をコピーする、残り残高は910円。


フリマアプリのまる狩りに登録して、値段、注意事項を書いた。


値段1000000000円

注意

1.契約書に従う事

2.これは本気という事

3.遠くに住んでいるなら迎えに来て欲しい事

4.契約書に書いてある事に違反しないなら何でもする事。

5.この契約が成立しても他言無用な事

6.学校に行かせてくれること。

胸が痛い程鳴る、気持ち悪いおっさんでも何でもいい俺の事を助けてくれそんな事を思ってポチッと俺の権利(10億円)を売りに出す。


そんな事があり3日目今は学校の放課後、夜にご飯を食べるだけの生活をしているからかずっと足がフラフラしている。


そんな俺をみんな奇異な目で見る。今までバイト漬けだったから心配してくれる友達なんていない。


今の残高は880円うめぇ棒1本食べるだけの生活をしている為か何もかもが美味しく見える。公園の水だけで満腹を満たす。


__________

公園


公園で黄昏ていると、

調味料で雑草を炒めると美味しいのだろうか?そんな疑問が頭によぎるどうせ来月には空腹で死んでいるのだガスはいくらでも使おう。


空き缶でも拾って金を稼ごうにもここらに換金してくれる所はない。


養護施設に行こうか?嫌もういい諦めよう俺は死ぬ運命にあったんだ。


ピロリンっ


スマホの着信音が鳴る、まる狩りで売ったものの締切が来たら売ろうと思っていたのだがまさか買われたか笑なわけないだろうとスマホを見ると。


『あなたの商品が買われました。』


「えっ?」


久しぶりに声を出す。あまりの出来事に放心状態になりスマホを落とす。スマホを拾い直しもう一度見る、


『あなたの商品が買われました。』


「はははっ」


乾いた笑いが出る走馬灯でも見ているのだろうか?


すると買った人からメッセージが来る。


『どこに住んでいますか?迎えに行きます。お金の方は金額が金額なので目の前でお支払いいたします。』


とりあえず自分の住んでいる、場所を打ち込みメッセージを送る。


『東京都〇〇区2丁目3-13、ここのアパートの下の階の1番手前です。』


もしもこれが誰かの悪戯だったらTwitterにあげられて個人情報特定されて。人生終わるなぁ等考えながら送る。


『なるほど、近いですねすぐ行きます。』


えっ?ガチで言ってる?悪戯とかじゃないの?とにかく家に帰らねば。


走って家に帰る、家の前には黒塗りの車が鎮座しており、道行く人が中を覗いている。

家の扉の前には全てを反射してしまいそうなほどキラキラ輝いている銀髪のちょうど同い年くらいの少女が立っていた。


「まさか、あなたが買われました?」


「はい、そうですよ司」


「なっ、なぜ僕の名前を?」


「ぷぷぷぷぷ」


やけに子供臭い笑い方馬鹿にされているはずなのにちっとも嫌じゃないのは滲み出る良い人相からだろうか。


「オータム、この名前聞いたことありませんか?」


オータムといったら大手家具メーカーで素材良し値段良しで海外でも超人気のブランドで他にもお菓子や服、靴など様々な物でヒットしていて日本でヒットしたものでオータムが関わって居ないことはないと言われている程でかい企業ではないか。


「あ、あります。」


「私その会社の社長の令嬢なんです。」


「な、なぜこんな所に?それよりなんで僕の名前を?」


「私の力を使えばあなたの一人の生い立ちを調べる事なんていとも容易くできますよ。」


なるほど、買う前には商品のことをしっかり知ってから買うみたいな感じか規模が違うけどね。


「それよりも契約書を持ってきてください、サインします。」


あまりの情報量に脳が追いつかないが言われた事はとりあえずやっておく、


「ど、どうぞ」


「どうも」


黒いペンと朱肉のハンコを取り出しサインをする。


「よし、これで私はあなたのご主人様です。早速命令なんですが。」


「えっ?」


ちょっと待ってそんなあっさり行く?おかしくない?早速命令って...僕、今満身創痍なんだけど

「んんっ゛!」

「命令よ!私の彼氏兼執事になりなさいっ!」


「えっ?」


この時、今までの1年間の疲労と空腹、情報量の多さ色々なものが混ぜ合わさり結果的に"倒れた"



_________

あとがき

とゆうわけで今日からカクヨムで投稿していた、この作品を毎日2話ずつ投稿していきます。

なろうは初めてなので不備があったらビシバシ指摘してください。

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