詩篇3 茫洋のしじま
ぼーよー。
ぼうよう。
生きるとは、茫洋。
前途は茫洋であり、多大なる難儀に沈み、浸かり、浮遊し、
その先端をちらちらと歯痒く発光させながら、真なるものを、耳や、目や、鼻から放出する。
夜はたまに深緑色に淡く、しかし不均一に暗く。
ため息は黒く、時に白く、しかし深緑色に侵食され、わたしはそれとの融合を拒まない。
茫洋。
ぼうよう。
何もかも。
それでよい。
それがよい。
否、
それしかない。
不安はわたしというおもちゃで遊べばよろし。
そして抵抗し続ければよろし。
ぼーよー。
ぼうよう。