ジグソーパズル
BGMをつけるのはOK
キャス画はこれじゃないとだめ!というものはありません。
所要時間は20分程です。
自作発言禁止。
録画が残っておりましたら、ききに行くかもしれません。
ジグソーパズル/作者:香乃木雪兎
【性別不問の一人声劇台本です】
さてさて、これから始まりますは…とある幻想世界の物語。
悠々(ゆうゆう)の瞬間へ、おいでませ。
私は白兎と申します。
宜しくお願い致します。
とあるお方が迷い込んだ。この時間の世界に。
さぁ、どういう風に踊ってくれるかな?
おや、サイコロを見つけた様子ですね。そして。ポケットにしまう…と。
なんて面白いお方ですな。呼びかけましょうか。
あ、気が付いたご様子ですね、戸惑っていますね。更に囁きかけましょう。
んー。どうも曖昧な判断力をお持ちのようだ。もっと声を届けないといけませんね…。
よし、これで…
ふふふ、その次はどうするのか…ですって?それは脱出するしかないでしょう。
迷い込んだまま、この世界に飲み込まれたくないでしょう?
私はそれでも構いませんが…あなたは困るでしょう?お客人様。
さぁ、出た数字は…五。
勝負運がある様子ですね。通常の人生ゲームならば、優位ですよ。
出た数字の五に伴う選択肢は…。
『目的地まで近くて暗い小道にするか、目的地まで遠くて明るい道を進む。そなたは、どちらを選ぶ?』
選択肢ですね。さぁーて、どちらを選ぶ?ほほー…!
そう来ましたね。後者を選びましたか。
人は暗闇を怖がるものなのか、その闇が悪者ではないのに…
そこから光を見つけ出せば、行く道を照らせれば、その道はあなたにとって経験となるのに。
他が照らす灯りに頼り、自己の人生を自ら照らせずに、何を得ようとしているのか。
全く、滑稽な事です。
進んでいますねぇ…次は何が出るかな。
ふむふむ、木陰で休憩してから、サイコロを振るのですね。
3…2…1…結果は。
三ですね。
『あなたは何者かに追われます。それを振り払えるようなものを想像してください』
恐怖に身を震わしておりますね。ふふふ…何をイメージするかな?
迷っている間にも…さあ。足音がしますよ!とん、とん、とん…ほら小走りになった。
たん!たん!ほら近づいてきますよ。早く振り払わないと。
おや、思い浮かべたのは…桃。
確かに追ってくるものが、命持たぬモノならば。
不老長寿の意味合い、力を与える神聖的なものは恐ろしい物でしょう。
神の恩恵は受けられるのか…まぁ、この世界に神がいるか。に寄りますね。
あははは!残念でしたね。振り払えなかった様子。
お次は…。
…
賢者の石。
んー…これは。
錬金術の世界ですね…幻想世界に馴染みがあるのでしょうか。
どういう風に使うのです?ああ、なるほど!
靴を作り出すのですね。
ロキの靴…か。
空でも飛んでみるのでしょうか。ああ、その通りでしたか…
゛足音が聞こえるという事は、地上で活動するもの゛
だと判断したのですね。愉快です!
そう来なくては!面白くなってきましたね。
ん?それならば、最初からロキの靴を思い浮かべれば解決…。いえ、なんでもありません。
過ぎたことですね。気にしないで下さい。
さあさあ、これからの刻より、夜の幕が上がる。
今はまだ明るいですが、もう少々経ってしまったら、暗くなりますよ。
道中お気をつけて下さいませ。
次の数字は…。
一ですね。吉と出るか、凶と出るか。
『旅の友を得る。これから提示する内より一つを選んで、共に歩んで下さい』
『梟、鴉、己のコピー、松明』
わくわくしますねぇ。
あぁ…そういえば、有機物のなかに、一つだけ無機質なものが混じっています。
さあ、選択を…!
松明にしましたか。まぁ…無難ですね。
少々つまらない展開ですね。
これからに期待しましょうか…。
もっと、もっと…。心が躍るような楽しい展開を!
喜劇か、悲劇か。幕は上がる。
道を進むあなたは、大きな壁に行き当たりました。
ここでサイコロの出番です。
コロコロと転がっていく。示す数字は…六ですね。
大当たりの数字です。先に進めたら…になりますが。ふふふ。
ふと思いましたが。このお方は冒険をしないのでしょうか。
もっと楽しい展開があるかもしれないのに。手を出さないのですよね。
過去の選択にでてきた、゛己のコピー゛なんて面白くありませんか?
んんー、私だけですか。それは哀しいですね。
思想を理解してくださるお方がいるかと思ったのに。
サクサク進みましょう。もっとサイコロを振ってくださるよう。
『選ぶなら、Likeとloveどちらの方がお好きですか?』
この質問には対象がいないと答えられませんよね。
あなたの答えは。Like。
親友を…思い浮かべたのでしょうか。
うんうん、あなたは大事なご友人がいらっしゃるのですね。
そういう事でしたか。ここから出てそのお方にお会いしたいと…。
納得。優先順位がご家族よりご友人とは。
踏み入った事なのですが、ご家族とは仲が悪いのですか?
いいえ。と…。
そういう訳ではない。と。
では…何故?険悪ではないのであれば。
血縁者であるご家族の優先順位が高いと思われますが…。
ご友人が遠いところに住んでいるという事ですね。
ご家族とは、日々一緒に過ごしているから問題ないという事なのですかね。
ところで、何故そんなにも強張った表情でお話しするのです?
気になりまして…お話をお聞かせ願えませんでしょうか。
…無言ですねぇ。おやぁ?
あなたの闇を見つけました。
闇を見つけたこと、愉しんでいませんよ?
元々が笑顔なものですから。
嘘ではありません。
次に進みましょうか。
なになに、壁を壊せていない…とおっしゃるのですか。
それは、本当に壊す必要があるのです?
それは、あなたの思い込みや思考、固定観念で作り出しているのではないでしょうか。
鍵でも見つければ、通過できる気がしますが、ほら…足元にキラリと光るものがありますよ。
なにを驚いているのですか?
え…あなたの自宅の鍵ですって!なんて偶然だ!
それでも、一度だけ壁をノックしてみませんか。何か発見があるかも。
ほら!鍵穴があったじゃないですか。やってみるものでしょう?ふふふ
問題は…そこにサイズの合うものを見つけないと。
まぁ、本当にその壁を通り抜けないといけない。という事実があった場合ですが。
その場をくるくる回っている…なんだか小動物みたいですね。
面白い。
いかがです?なにか案は浮かびましたか。
その反応は…
壁をつたって、横に進んでみるのですね。
その柔軟な思考、よいと思いますよ!
さぁ、頑張って、私を楽しませて下さいな。
おや、時計がチクタクと時間を刻み始めた様子ですね。
なにかスイッチがはいったのかな?
良い旅路を。ここから出られるといいですね。
あくまでも、傍観者ですから…悪く思わないで下さいね?
おや、何か見つけました?ああ、鍵束ですねぇ…。
何本もあるから迷いますね。
戻ってまいりましたか。
さあ、扉を開けるのです!そして先に広がる光景を見せてください!!
…
……
まだですかねぇ、もたもたしているものですから、退屈になってきました。
ん。開きましたか。
!!ここは…!!雄大な風景ですね。
樹木がしっかりと大地に根付いています。
次は…早くサイコロを振ってくださいませ…ふふふ。
何が出るか胸が躍ります。
出た目は…三ですね。
『あなたは視線を感じる。そこから逃げるか、隠れるかどちらですか?または、他の選択肢を考えてください。』
いかがいたしますか?
ん?鏡を見つけたので覗いてみるのですね。
何が映りましたか。
え、何ですって…眠っている自分がいるという事なのですね?
果たして、それは本物でしょうか。偽物でしょうか。
起こすのですか?せっかく眠っているのに。
寝る子を起こすのはおやめなさいな。
(ボソリと呟く)私が愉しくありませんし……。
いえ、なんでもありませんよ。気にしないで下さいませ。
鏡を叩いても無駄だと思いますが。
ふふ、足掻いてみるといいですよ。
隠れもせず、逃げもせず…第三の選択肢なのですね。かしこまりました。
ではその行動を信じましょう。
視線は更に強烈になり、近づいて来ていますよ。
どうなさるのですか?
ほほお、放置するのですね。鏡の中の自分を起こすと…!
ん?それは鍵束
まさか…!!
使うおつもりですか。
くっ もう少しで脱出されそうですね。
自らヒントを出すのではなかった様子…。
起きてしまわれましたね。残念ですが、私の負けです。
観客の皆様、拍手喝采を!
おめでとうございます。あなたは…無事脱出できました。
この世界から。
あちらの世界でも頑張ってくださいね…ふふ
本当に外の世界かわかりませんからね。
また、滑稽な物語を見せてくださいね。
それでは、さようなら。お客人様。
使用してくださり、本当にありがとうございました!
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