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出席番号1番から始める異世界復讐  作者: 五月雨時雨
15/18

さらに西へ

三鬼と呼ばれるものがそこにはいた。

「あぁ……足りねえなぁ。新しい天魔様はこんなもんかよ」

その中の1人、狼鬼と呼ばれるものだった。


「やはりスケルトンではこの程度か」

ここは骨も少ないからこれ以上のスケルトンは期待できない。

俺は死ノ王を解除する。

「あぁ!?勿体ない!」

黒衣と大鎌が消えて珠美はなぜかとても悲しんでいた。

「さて、加賀美」

「はい」

「狼鬼を『マッピング』してくれ」

「はい、どうぞ」


狼鬼 LV.114

三鬼

HP 1980/2053

MP 0/0


なんだこれは、スライムでもMP1はあったぞ。

つまりこいつ完璧なインファイターかよ。

「ふぅ……どうするか。というかアイツ今なにやってるんだ?」

「ええと、さっきほどから特に動いてませんね」

その時上空からルヴィが戻ってきた。

「まずいですね」

「どういうことだ?」

「狼鬼は元々ワーウルフの魔族なんですが固有の特技があるんですよね。マーキングして囲んだ場所を自分のテリトリーにするんですがテリトリー内だと自己強化状態になるんです」

つまりほぼ無敵だと。

「じゃあアイツは放置でいいか」

「え?」

ルヴィが驚いている。

「いや、だってさ。わざわざテリトリーに行く必要はないだろ?それならあいつは後回しでいいだろ」

天魔が今まで負けてなかったのも引きこもりだったからだろうし。

「あいつが何日あぁしてるかは知らんがそうなら無視して行くさ」

北への進路が途絶えた程度さ。

東は……戻ることになるし悪手だな。

「よし、西へ行くぞ」



というわけで西へ進んでいる。

ルヴィもそのまま同行している。

ルヴィには『奴隷魔術』が効かない。

ルヴィの固有特技の魅了が相殺しているのだ。

しかしこの『奴隷魔術』はなんでこんなスキルにしたんだ?

スキルってのはある程度自分の要望や願望を汲み取ってもらえるはずなんだけど。

『奴隷魔術』は問答無用じゃなくて相手のレジストなどが通用するのだ。

しかも使用者の精神状況も加味されるときてる。

使いにくいな。


「ご主人様、やはりこちらにもある程度の兵がいるみたいです……」

加賀美が詰所みたいな場所を指差す。

敵の数は200ほどらしい。

加賀美の『マッピング』はそれに比べると便利だ。

たぶん陸上部で走ることが好きだった彼女が異世界でも迷わず走れるようにそんなスキルにしたってのが想像できる。

「ちょっと飛んでみてきますね」

ルヴィが偵察に行ってくれるらしい。

ルヴィは魔族だが今のところ怪しい行動もなく協力してくれるみたいだ。

まぁルヴィ自体はレベルが低いので戦闘には参加しないが。

「剣牙よかったね。なんか宴会してて潰れてるみたい」

呑気なもんだな。

そのまま詰所に静かに侵入する。

ルヴィの言う通りそこには200人のオーク兵が眠っていた。

そのまま気づかれないように詰所を突破した。

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