始まり
開いてくれてありがとうございます。
一人称で書くことが得意ではないので、練習がてら書いてみることにしました。
至らぬ点が多々あると思いますが、よろしくお願いします。
この景色、懐かしいな。
一両編成の電車から見える景色は、俺が地元の村で暮らしていたときを思い出させる。
景色といっても本当に田舎で、手前には田畑が広がりそんな中ポツポツとある民家。色鮮やかな春の花が咲き、遠くでは森が何処までも続いているだけだ。
そうそう。よくあの森の中で遊んでたんだよ。あいつらは元気にしてるのかな。それとも俺みたいにもう村を出たか……。
思わず膝の上に置いた、子供の頃から使っている想い出が沢山詰まったショルダーバッグを見る。小さな小学校で皆と相談しながら作った大きめのショルダーバッグ。飾り付けの女の子っぽい青い花が、成長するにつれて恥ずかしくなったんだっけ。
最近では慣れてしまい、都会での大学生活でも普通に使っている。
俺の名前は風見拓哉。中学校を卒業すると同時に村を離れ、都会で一人暮らしを始めた田舎者だ。今は大学一年生となり、サークルの友達も出来て関係は良好。都会にもすっかり馴染んで、標準語もお手の物だ。
大学ではゴールデンウィークが始まり、親にも内緒で帰省している。
実は、村を出てから帰省するのは今日が初めて。今までは母さんが何度か俺の家まで足を運んでくれ、書類などで困ったことは特に無かった。
だが流石に一度も帰省しないのは不味いと思ったのと、久し振りに地元の友達と会いたいという気持ちがあり、今に至るのだ。
ポカポカとした陽気な日射しが差し込み、程よく揺れる電車が俺に眠気を誘ってくる。いや、もう限界かもしれない。そう言えば昨日は、遅くまで大学の友達と遊んでたんだった。確か俺の駅は終点だし、起きなければ運転士さんが起こしてくれるだろう。
そんな考えをした俺は、そのまま誘われるようにして眠りに着いた。
どもども(`・ω・´)
今回はこの作品を読んでくださり、本当にありがとうございます。
前書きでも述べた通り、作者はあまり一人称が得意ではないので、頑張って書いていくつもりです。
この作品は完全に見切り発車で、ストックも特にありません。一話ごとの長さはそこまで予定しておらず、週一のペースで投稿できればと考えていたり。
また作者の性格上、妙に凝って勝手に自爆することがあるのを先にお伝えしておきます。
感想やご指摘、評価などを頂けると嬉しいです。モチベーション、ダイジ。
それでは、また会う日まで!