表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6年間の戦い  作者: 葛葉りゅうこ
1/1

ワーキングマザーは田舎でどう戦ったか。

ガツン、という音とともに、ヒールの先が折れた。

同時に心も折れた。

住んでいた都心からは、たったの1時間。

なのに、この駅はなんだ?

ホームは、ヒールが折れるほどがたがた、そもそも、人が、いない。


「おばーちゃーん!」

傍らの娘と息子が叫ぶ。

ホームから駅前の道路が丸見えってなにごとだ?

でも、かろうじて、母の、この駅前にはまるでそぐわない美しい姿と、母のボルボに平常心を取り戻す。


数年の間にすっかり忘れていたが、ここは、私の故郷の駅だ。

この、閑散とした駅前。スーパーが一つ、変な商店が一つ、不動産やが一つ、の駅前からゆるやかに丘をのぼったところにある実家。電車で来ることなんてあまりなかったから、駅を使うのなんて結婚する前までの数十年前だ。


その頃から、変わらない駅・・・。

しかし、今日からは、ここで生活しなければならないのだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ