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相川、という人物

その日の帰り、また彼女を見かけた。


校門の近くで、スマホを見ながら立ち止まっている。

さっきと同じ、少し困ったような表情。


近づいた瞬間、ポケットの中のスマホが震えた。


 反射的に取り出す。


 ……何も表示されていない。


 さっきまで頻繁に来ていたはずの通知が、嘘みたいに静かだった。


「それ、落としましたよ、、さっきの人!」


 落とした定期入れを俺に差し出しながら満面の笑みをこちらに向けてくる。


「あ、ありがとう」


 受け取りながら、違和感が積み重なる。


 普通なら、こういうときだ。

 《1分後、定期を落とす》

 そんな通知が来てもおかしくない。


 でも、来なかった。


「……君、どこのクラス?」


「相川はるな、5組!たしか早瀬君4組だよね。」


なんでクラスも名前も知ってんのよ。


「あーうん、そうだよ。」


続く沈黙。しばらくして彼女は友達らしき子に呼ばれ行ってしまった。


その数分間、未来は一度も通知されなかった。

 

彼女と別れた瞬間、 

――ピコン。

遅れて鳴る。


《観測再開》


意味が分からなさすぎて、しばらく立ち尽くした。

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