[はるな]の正体
「あなた、このままだと世界から消されるよ?あの人も悪いことするよね。」
彼女は髪をいじりながらそう呟く。
「あの人って、、送信元はこっちの人なの?」
「だって、《君はもう戻れないところまで来ている》ってメッセ来たでしょ?あんなの人以外送信元もアドレスも日時も誤魔化せるわけないし、うてるわけないじゃん。え、なに?ずっと相手は人間じゃないと思っていたの?そっちの考え方があったか〜」
「え、なんでその通知のこと、、、」
「あーでも、あっちとこっちがわかっただけ偉いね。それもそうか。てか、普通こんなゲームみたいな世界で生き始めたのに、ゲーム起動する?私が頑張って君が消えるまでの時間を稼ごうとこっちを制御しようとしていた時に起動したら、あっちの私と繋がっちゃうじゃん。あーあ、全部が台無し。」
彼女は俺に言葉を挟む時間も与えずに喋り続けた。
「あ、あの相川?」
「はーい、質問タイム。何を聞きたいの?」
「えっと、、、、」
「早くして。私のあの人の下で働いているんだから君にこのことを教えている時点でアウトなのよ。ばれたらどんな実験体にされるか。たまったもんじゃないよ」
いままでの天真爛漫が[はるな]ではなく、凍るような目をする初めて見るはるなを目の前にした俺は、呆然と突っ立っていることしかできなかった。
「わかった、わかったから1分待ってくれ」
「まあ、いいけど。」
今までにないほど頭を回転させた。
限られた時間で何を質問するのが正しいのか。
たどり着いたのは5つの質問だった。




