一件の通知②
2話まで進んでくれてありがとうございます!まだ進展は特にありませんが、伏線はどんどん増えていくので、じっくり考えながら続きをどうぞ!
転んだ膝の痛みが引いたころには、さっきの出来事を「最悪な偶然」で片付ける準備が、頭の中でできあがっていた。
たまたま。
よくあること。
通知と現実が重なっただけ。。。
そう思わないと、気持ちが落ち着かなかった。
画面はいつも通りで、変な通知も表示されていない。
「……だよな」
独り言が、やけに大きく聞こえた。
空っぽになったペットボトルをゴミ箱に投げ入れ、学校に足を向ける。
段差、横断歩道、階段、いかなる時もぶつけた左足を無意識にかばってしまう。
それが逆に、自分があの通知を気にしている証拠みたいで、さらに腹が立った。
学校へ向かう道。
いつも通りの風景。
いつも通りの朝。
ただ、、
――ピコン。
ポケットの中で、あの不快音が鳴った。
心臓が、一瞬だけ強く跳ねる。
でも、今回はすぐに取り出さなかった。
見なければ、なかったことにできる気がしたから。
信号が青に変わる。
人の流れに乗って横断歩道を渡りながら、結局、俺はスマホを取り出していた。
《15分後、教室で恥をかく》
……はぁ。
内容が、やけに抽象的だった。
左足をぶつける、みたいな物理的なことならまだ分かる。
でも「恥をかく」って、なんだよ。もう書くのめんどくさくなってる?
俺は通知をじっと見つめたあと、画面をロックした。
もういいよ。
こんなの、信じる方がおかしい。
そう思いながら、校門をくぐった。
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