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タイトル未定2026/02/11 16:02
事故を回避した翌日、世界は普通に動いていた。
天気予報は外れ、通学路にはいつも通りの人の流れがある。
昨日のことはニュースになって、昨夜、成瀬からは電話で質問攻めにあった。
「お前、あそこにいたんだって?」
「女子助けたって本当?」
「てか、そっち通学路じゃなくね?」
俺は登校しながら、何度も昨日の光景を思い返していた。
車のブレーキ音。
ヒロインの肩を掴んだ感触。
ほんの数秒遅れていたら、という想像。
「……本当に、助かったんだよな」
自分に言い聞かせるように呟く。
廊下には相川がいた。
友人と笑いながら話している。
その様子は、あまりにも“いつも通り”だった。
目が合う。
一瞬だけ、彼女の表情が止まる。
ほんの一拍。
言葉にすればそれだけの時間。
だが俺には、その間が異様に長く感じられた。
「おはよう、昨日はどーも!」
相川はそう言って、いつもの笑顔を作る。
声も、態度も、何一つおかしくない。
――けれど。
主人公の胸の奥に、説明のつかない違和感が残る。
助けたのに、何かがズレている。
そう、ゲームでいう小さなバグみたいなもん。
それは親近感が湧くようないいもんじゃない。
未来が一枚、薄く剥がれたような感覚だった。
自分が怖くなる彼。鬱にならないように気をつけます。




