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事故
息が切れる。足が重い。
いままでの運動不足がここでたたるとは。
彼女が消えた道を、頭の中で必死に組み立てる。
最短距離。信号。人の流れ。
右か、左か、いや、まっすぐだ。
通知は、珍しく追加情報を出さなかった。
それが、余計に怖い。おれの選択は合っているのか、間違っているのか。
間に合わなかったら?
俺が躊躇したせいで。
交差点が見えた瞬間、
赤信号で立ち止まっている彼女の姿を見つけた。
「……いた」
安堵と同時に、胸が締め付けられる。
――ピコン。
《介入未実行》
《介入可能時間 残り8秒》
気づけば俺は思いっきり彼女の服を引っ張っていた。
「おい!相川!止まれ!」
「うげっ、なにすんd」
ーーガッシャーン
目の前で車が衝突し、半壊している。
この事故に巻き込まれていたら、、、
考えただけでも背筋が凍る思いだった。
呆然と突っ立っている彼女の手を引いてその場を離れた。
だいぶ、、シリアスっすね。彼女の正体はまだ先ですが、次へどうぞ。




