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牛名物語  作者: Victoria るぅ
ゴミ屋敷
9/30

台所の大掃除①

ネズミを処分し

決死の覚悟で台所を清めることにした


まず、初めに、目についたのは

まな板!

真っ黒!

その上に、何か、いろいろ、血糊やら

野菜クズやら、鱗やら、張り付いている


右端の上に

同じく、取手と刃に、

血糊やら、鱗やら、野菜くずやら、

いろいろついた包丁が置いてあった


(これ、料理の途中?)

[さあ?どうだったかなあ?]


洗いたいけど、洗い場は、水道の高さまで

絶妙なバランスで、食器や鍋が積み上げられている


いつのか?わからないけど

水は、どす黒く変色したり、粘っこくなってたり、

かびの塊が、固まってたり、何かの固形がへばりついていたり、

ほとんどの食器と鍋は、洗ってもきれいになるのか?

気が遠くなるほど、汚れていた


悩んでいても、終わらないので

洗うスペースを確保する為、

とりあえず、鍋や食器の中の水分を捨て、

土間の上に、積み上げて、なんとか、洗えるようにする


スポンジも洗っても洗っても、ヌメリが取れないので

新しいのを出してもらう


最初に、多分?綺麗な大鍋に、水を半分入れ

火にかける

食器立てを洗い、熱湯をかけておく


洗剤をたっぷりつけて、

比較的、きれいそうなのから、根気よく、何度も何度も、洗っていき、消毒の為、沸騰した大鍋で煮沸する


鍋は、洗ってきれいになったら、火にかけて、

乾燥、消毒する


そうして、なんとか、洗い場の鍋と、食器を

きれいに洗い終わったので

一番気になっていた、まな板と、包丁を洗おうと

まず、包丁を持った


予想通り、予想以上に、ぬるぬるして

気持ち悪い

生ごみの腐った臭いが染み付いて

洗っても洗っても、なかなか、臭いが取れない


それでも諦めずに、10回以上洗って、臭いは

取れたと思うけど、気持ち悪いので

煮沸消毒する


次に、まな板を洗おうと、持ち上げようとするが

ステンレス製の調理台に、張りついて

動かない


幸雄にお願いするけど

幸雄もなかなか取れない

[これは、いかん]

そう言って、工具を持ってきて

なんとか、剥がしてくれたけど


木が完全に腐って、カビて、使いものにならない

仕方ないので、これは、あきらめることにした


新しいのを買うのかと思ったら、どこからともなく

まな板が出てきた

汚れているけど、これよりは、マシ

洗ったら、それなりに、きれいになったので

熱湯をかけて、消毒して、乾かした


そこへ、義弟がやってきて

{なん、しよるがー!頭おかしいと違う!

まな板と包丁は、ここから動かしたらいかんがよ

そんなことも、わからんが!}

[おまえは、何言よるがよ!あっち行っとけ!]


{お母さん、薫さんが、また変なことしよるがよ!

まな板や包丁は洗うもんじゃないよな!

食べ物じゃないのに、鍋でお皿やコップ、

炊きよるがよ!

頭おかしいがよ!入院ささないかん!

お母さん、はよ来てや!}

[邪魔すんな!部屋から出るな!]


義弟がパニックになったので

この日は、これで、台所は中断した

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