ゴミ屋敷の片付けの前に
ゴミ屋敷を片付ける前に
私達の住む部屋を確保する事になった
主人の住んでいた隠居は建て壊すので
そこの荷物は全て母屋と倉庫に運ぶ事になっている
私達は、茶の間の隣の、南側の吐き出し窓のある
4畳の部屋に住む事になった
基本、物置なのか?いろんな物が詰め込まれている
入り口?には、義母の趣味のミシンが置かれ
その周りだけギリギリ、作業ができるようになっていたが、やはり、いろんな物がごちゃごちゃと床に
置かれていた
[ここだけはキレイにしとるな]
えっ?散らかっているけど、ゴミ屋敷の中では
キレイと言えるのかも?
もはや、レベルが違うが、言っても仕方ない
とりあえず、寝れるようにしなきゃ!
まずは、シーツと枕カバーをはずし
布団と枕を干してきてもらう
シーツと枕カバーは洗濯機でまわし、物干し竿に干す
幸い、干す所だけは困らない
雨の時は倉庫の中に干してもいいらしい
物干しが足りなければ、しまってある物干し竿や
長い棒を持ってきて、いくらでも干せるようだ
庭にブルーシートを敷き
部屋の中の段ボールやいろいろな物を大広間や
庭に下ろし、押入れの中の物も全て、出して
4畳の部屋と押入れを掃除機をかけて
拭き掃除をする
シーツの洗濯が終わったら、カーテンを外し
洗濯機でまわす
主人が網戸を外し、庭で洗って干す
窓拭きをして、この家でやっと、普通に住める場所ができ、ほっとする
それだけで嬉しくて頑張ろうという気になれる
友達から譲りうけた食器棚の一つを私達の部屋の
収納にして、そこへ、私と主人の着替えや私物を
入れる
義母のミシンは大広間に!
押入れの中の物や段ボール箱は、とりあえず、
大広間に移動して中を確認する
中からは、箱に入ったままの贈答品や引き出物が
熨斗のついたまま、包装されたまま、入れられていた
一つ一つ、包装紙をはずし、確認すると
30年以上前の食品やタオル、食器他、いろいろ
入っていた
(これ、どうするの?)
[全部、使っていいよ]
(食べ物は期限切れで無理だから捨てていい?)
[大丈夫そうだけど無理かな?]
今は平成19年だ!
いくらなんでも昭和のは無理だろう
缶詰や瓶や鰹節、お菓子など、もったいないけど
お腹壊したくないから、丁寧にお断りする
缶詰と瓶の中身を出して新聞を敷いた
ゴミ袋の中に出してもらう
[食べれんかなぁー?大丈夫そうだけど?]
まだ言っている、しつこい、聞こえないフリをする
段ボールの中は、殆どゴミだった
食器やタオルなどの布製品は
新居で使わせてもらうことになったので
段ボールに丁寧に戻し、主人の名前を書いて
4畳の押入れに収納する
そうすれば、義母も義弟も触らないそうだ
カーテンは洗濯機終了後、そのままレールに釣る
夕方には、シーツもカーテンも乾いて、この部屋だけ
とてもいい香りがする
頑張ったかいがあった
明日は茶の間を片付けたい
まずは、私が使う部屋からだよね
まだまだゴミ屋敷だけど、主人が思ったよりも
よく動くし、凄く助かってる
計画的に頑張れば、なんとかなるよ
その夜は死んだようによく眠れた