土地家屋調査士
家の取り壊しが終わり
町内旅行も済んだ頃
家を建てる為の、土地を調査する為
土地家屋調査士がいろいろ調査する為
やってくるらしい
家は、いろいろ、主人と一緒に、モデルハウスなどを
見て周ったが、
この地域は、山間部で
山の斜面を切り崩して建っている為
元隠居は、道路沿いの畑の横に建ち
屋根と畑の高さがほぼ同じで
日差しはほとんど入らず
街中で育った私は、崖崩れの心配をしていた
母に相談すると、
[畑を家と同じ高さに削ったらいいのよ
土木業者に頼めば簡単にできるわよ]
主人に伝えると金額さえ予算内ならと
乗り気だった為、それも含めて建築業者を探した
結果、近所の偉い人の、知り合いの専務さんの会社が
道路やトンネル工事をメインにする会社で
アパートやマンション、家も建築しているので
お任せすることになった
そこからは、専門の方が一人ついて
法律にのっとり、家を建てる為、手配してくれた
そうして、土地家屋調査士がやってきた
測量したり、書類を持ってきたり、
必要な書類を集めるように言われたりした
普段は、主人が対応していたが
土地家屋調査士との約束の日、急な出張で、
私が代わりに対応することになった
『いろいろ調べたら、この家は、亡くなった義父の
名義のままでした
元畑の場所には蚕小屋があり
現在の駐車場は納屋のまま
この家も茅葺き屋根で、明治に建てたもののままで
登記されていません』
衝撃の事実に平常心を保とうと考えを整理していたら
義弟が狂った
わーわーと大声で喚きちらしながら
{僕は子供作れんけん、跡取りになれん言われて
あんちゃんに譲ったけど、僕は子供作れるよ
見せたげようか?}
そう言いながら、ベルトを外し
ズボンを脱ぎだした
(お義母さん、止めて!)
はっとして
【修二ちゃん、やめなさい、いい子やけん、やめて】
それでもやめない!パンツを半分おろした所で
バシバシ、頭を叩きながら
【部屋行け!はよ、部屋入れ!】
{僕は間違ってないよ、子供作れるがやけん}
【はよ、部屋行け!はよ、行け!】
バシバシ、頭を叩きながら、部屋に追いやり
義弟が部屋に入った所で戸を閉め
【いいと言うまで、出てきなさんなよ】
【修二ちゃん、部屋に入れたけん】
やり遂げた感満載の、ドヤ顔の母
そもそも、同席させるのが間違いやろ!
こうなるの、わかってたやろうに!
怒りと、呆れを抑えつつ
(お義母さん、ありがとう、助かったわ)
(お騒がせして、申し訳ありませんでした
続きをお願いします)
土地家屋調査士にお詫びして、報告と
今後どうすればいいか、教えてもらった
主人に、ことの経緯を報告し
土地家屋調査士に言われた
今後の手続きなどについて、伝えた
[親父が死んだ時に、
俺が、調べて、相続の手続きしとるんよ
登記できてないなんて、土地家屋調査士が
おかしいんよ
修二が怒るのも、無理ないよ
土地家屋調査士が悪いんよ]
えっ?えっ?えーっ?
何言ってるの?この人?
プロが調べて、登記簿持って、言っている事なのに
お役所の書類が間違ってると言ってるの?
頭おかしいんじゃない?
(でもね、登記とか、国の書類は、
個人でどうこうできるものじゃないから
もう一度、確認して、
駄目なら、手続きするしかないんじゃない?)
拳を握りしめ、すっごく悔しそうに
[わかった、明日、土地家屋調査士に連絡してみる]
翌日
[行ったけど、やっぱり、
もう一度、相続の手続きせな、家、建てれんらしい
ちゃんと手続きしたのに、役場が悪いんよ]
後日、建築業者の担当の方が教えてくれた
登記とかは、資格を持っている人でなければ
登記できないらしい
『誰でもできるのなら、高いお金払って
専門の方にお願いしないで、自分達でやります』
と、言っていたが、
主人は、耳に入らないらしく
いまだに、
[俺、ちゃんと、手続きしたがよ]
と、言い続けている
人の話を絶対に聞かない人って
いるのね
その一人が、主人だったということでした




