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牛名物語  作者: Victoria るぅ
新築1
21/31

土地家屋調査士

家の取り壊しが終わり

町内旅行も済んだ頃


家を建てる為の、土地を調査する為

土地家屋調査士がいろいろ調査する為

やってくるらしい


家は、いろいろ、主人と一緒に、モデルハウスなどを

見て周ったが、


この地域は、山間部で

山の斜面を切り崩して建っている為


元隠居は、道路沿いの畑の横に建ち

屋根と畑の高さがほぼ同じで

日差しはほとんど入らず

街中で育った私は、崖崩れの心配をしていた


母に相談すると、

[畑を家と同じ高さに削ったらいいのよ

土木業者に頼めば簡単にできるわよ]

主人に伝えると金額さえ予算内ならと

乗り気だった為、それも含めて建築業者を探した


結果、近所の偉い人の、知り合いの専務さんの会社が

道路やトンネル工事をメインにする会社で

アパートやマンション、家も建築しているので

お任せすることになった


そこからは、専門の方が一人ついて

法律にのっとり、家を建てる為、手配してくれた


そうして、土地家屋調査士がやってきた

測量したり、書類を持ってきたり、

必要な書類を集めるように言われたりした


普段は、主人が対応していたが

土地家屋調査士との約束の日、急な出張で、

私が代わりに対応することになった


『いろいろ調べたら、この家は、亡くなった義父の

名義のままでした

元畑の場所には蚕小屋があり

現在の駐車場は納屋のまま

この家も茅葺き屋根で、明治に建てたもののままで

登記されていません』


衝撃の事実に平常心を保とうと考えを整理していたら

義弟が狂った

わーわーと大声で喚きちらしながら


{僕は子供作れんけん、跡取りになれん言われて

あんちゃんに譲ったけど、僕は子供作れるよ

見せたげようか?}


そう言いながら、ベルトを外し

ズボンを脱ぎだした

(お義母さん、止めて!)

はっとして


【修二ちゃん、やめなさい、いい子やけん、やめて】

それでもやめない!パンツを半分おろした所で

バシバシ、頭を叩きながら

【部屋行け!はよ、部屋入れ!】


{僕は間違ってないよ、子供作れるがやけん}

【はよ、部屋行け!はよ、行け!】

バシバシ、頭を叩きながら、部屋に追いやり

義弟が部屋に入った所で戸を閉め

【いいと言うまで、出てきなさんなよ】


【修二ちゃん、部屋に入れたけん】

やり遂げた感満載の、ドヤ顔の母


そもそも、同席させるのが間違いやろ!

こうなるの、わかってたやろうに!

怒りと、呆れを抑えつつ

(お義母さん、ありがとう、助かったわ)


(お騒がせして、申し訳ありませんでした

続きをお願いします)

土地家屋調査士にお詫びして、報告と

今後どうすればいいか、教えてもらった


主人に、ことの経緯を報告し

土地家屋調査士に言われた

今後の手続きなどについて、伝えた


[親父が死んだ時に、

俺が、調べて、相続の手続きしとるんよ

登記できてないなんて、土地家屋調査士が

おかしいんよ

修二が怒るのも、無理ないよ

土地家屋調査士が悪いんよ]


えっ?えっ?えーっ?

何言ってるの?この人?

プロが調べて、登記簿持って、言っている事なのに

お役所の書類が間違ってると言ってるの?

頭おかしいんじゃない?


(でもね、登記とか、国の書類は、

個人でどうこうできるものじゃないから

もう一度、確認して、

駄目なら、手続きするしかないんじゃない?)


拳を握りしめ、すっごく悔しそうに

[わかった、明日、土地家屋調査士に連絡してみる]


翌日

[行ったけど、やっぱり、

もう一度、相続の手続きせな、家、建てれんらしい

ちゃんと手続きしたのに、役場が悪いんよ]


後日、建築業者の担当の方が教えてくれた

登記とかは、資格を持っている人でなければ

登記できないらしい

『誰でもできるのなら、高いお金払って

専門の方にお願いしないで、自分達でやります』

と、言っていたが、


主人は、耳に入らないらしく

いまだに、

[俺、ちゃんと、手続きしたがよ]

と、言い続けている


人の話を絶対に聞かない人って

いるのね

その一人が、主人だったということでした

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