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牛名物語  作者: Victoria るぅ
時代錯誤の閉ざされた世界!
1/30

韓ドラより酷い

39歳の時、夫の長年に渡る不倫、給料隠蔽が発覚

夫のアルコール中毒、暴力、精神的虐待により、

極度の過労、精神衰弱、拒食、自殺未遂を繰り返し

入院!その間、女を連れ込み、

入院費、子供の世話は全て実家の母が援助するが

夫からは一切、援助も見舞いもなかった

結果、離婚し、


SNSで知り合った人達と趣味を通じて交流し

その中の一人と再婚した


幸せになると信じて!



ママ、お願い!

もう一度だけ、お姉ちゃんにチャンスをください!


土下座して母に頼む


お姉ちゃんも幸せになりたいの


幸せになれると信じていた




離婚が決まってから

一人で生きていく自信のない私は

相手を探していた


身体が弱く

毎年、手術や入院を繰り返し

それでも生活の為、必死で働いた


平日は正社員で働き

仕事が終わると内職をし

休日は蜜柑取りや掃除のバイト


朝4時に起きて家族4人の弁当作り

仕事の合間で3人の子供の塾やお稽古の送迎

隙間で買い物、洗濯、雑用家事、

睡眠時間は2~3時間、5分あれば、

どこででも立ったまま眠れる


テレビは勿論観た事ない

家事をしながら聴き流す程度なので

芸能人なんて誰も知らない


服は子供と主人の物のみで

私のは見かねた母が買ってくれるのみ


年収900万の大手企業のはずなのに

酒代と教育費に圧迫され

生活は苦しかったが家族が生きがいだったので

幸せだと思ってた


第4口座を作り給与を横流ししながら

女を5年以上囲っていたとは知らず


だから、夫の裏切りが信じられず

生きる気力を失った


それでも人間は生きていくものだ


私は今度こそと希望を捨てず

再婚した


実家の座敷で母に両手をついて


(薫さんをください)

[子供がいてもいいの?]

(俺も子供がいますし

子供好きなので子供がいても大丈夫です)


[この子のどこがいいの?]

(薫さんは賢いし一緒にいると楽しいので

これからの余生を穏やかに暮らしていきたいと思います)


[この子は身体が弱いし、足も悪いから

お家は手伝わさないでね]

(山は、おふくろと弟がしているので

薫がしなくても大丈夫です)


ありきたりかもしれないけれど

こんなに思われて幸せだと思ってた


そうして、離婚してから半年後、

入籍した


(子供は置いてきてね)

[えっ?どういうこと?]

(お金ないから面倒は見えない

でも、遊びにきてもらうのはいいからね)


あまりの言葉に涙が止まらない

こんな残酷な言葉があるだろうか?


これが初婚なら離婚していた

でも、二度目だから!

母に土下座までして再婚したのだから!

これ以上、母を悲しませたくない!


そう思った私は、

最初から何もかも上手くいく人はいない

人は変わる

一生懸命頑張れば、少しずつ、よくなっていく

自分に言い聞かせた


それからしばらくたったある日

(今度、俺の子が家に遊びに来るんよ)

[じゃあ、頑張ってお世話するよ]


(嫁がね、

薫がおるんやったら子供を来させんというから

実家に帰っとって!)

[嫁?あんたの嫁は私よ!]


笑いながら

(間違えただけやろ、怒るような事じゃないやろ!

じゃあ子供達が帰るまで帰ってこんでね)

まるで他人!

私の気持ちなんて少しも考えてくれないんだ!


これは、まだまだ、始まりに過ぎなかった!


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