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可愛くなぁい?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ヤンデレ見ていると、物凄く曇らせたくなるんですよ。

いい笑顔で毒を吐くキャラが好きです。


作者は深夜テンションです。

彼奴の元を訪れると、女一人を膝上に乗せていた。女はベッタリと体を彼奴に押し付けて、首に腕を絡ませている。仲睦まじい男女の一幕だった。

俺がドン引きしながら見ていると、光のない、どろりとした女の目が俺を捉える。武器の一つも持っていないとは言え、相手を怯ませるには十分過ぎる圧を感じる。きっと刃物の一つでも持っていたら、首を掻ききって居ただろう。

「ごめんねぇ、見苦しいかも知れないけど、焼きもち妬いて君を殺してしまうから」

彼奴は嫉妬に塗れて俺を睨む女の髪を、そっと撫でる。少しでも気を落ち着かせるつもりらしい。

「ねぇ、何で此奴いるの私が一番じゃないの前に言ったよね私が一番ってだったら此奴要らないよね」

「言ってないよ。耳鼻科行く? それか脳外科。君の言葉に会話する意思がないなら、此方も会話しないよ」

早口で、相手の問答を許さない様に捲し立てる。端から会話をするつもりなど無いようだ。それを見越した様に、彼奴は僅かに口角を上げて釘を刺す。

物腰は大変穏やかで、大抵の人間にも優しさを持って接する。けれども気に入らない事があると、相手が権力者であれ、殺人鬼であれ、容赦なく毒を吐く。

釘を刺された女は今にも泣きそうな顔になり、男の首にしがみつく。消えそうか、か細い声で「嫌わないで」、「捨てないで」とぼやいき続けている。

相手を容赦なく自分の支配下に置く。一種の洗脳紛いの行い。だが。

「お前、本当に殺されるぞ……」

「相手のクソデカ感情に殺されるなら本望なんだわ。」

彼奴のイカれた嗜好は常人には理解不能。まぁ、分かろうとも思わないが。

「まぁそれはそれとして。可愛くなぁい? クソデカ感情持ってる子が、言葉一つで一喜一憂するの。刺殺したくなるほど、可愛くなぁい? 病んだ目のまま生首にしたくなぁい?」

「お前も大概異常だわ」

ヤンデレちゃんって、不安になると、一般人の比じゃない位に凄い精神的情緒が乱れるじゃないですか。

あの状態が可愛くて、可愛くて、可愛くて、もっと曇らせたい。(翌朝の自分が見たら鬼畜過ぎて口開きっ放しですね)


ヤンデレに屈さないキャラを作りたくて作ったら、ただのヤンデレになりました。


それはそれとして、互いが互いにヤンデレな恋人達です。

女子ちゃんもヤンデレですが、彼氏も上回ってます。

彼氏さんは嫉妬に燃えて、光の無い目をしたのが好きなんです。ずっと見ていたいくらい好きなんです。

で、もっと見たいから容赦なく塩を塗ります。

『何時まで一人で沈んでんの? ウザイんだけど』

とかサラッと述べます。


異常者しかいないな……。



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