表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サイコ×SAC  作者: ぴー
6/7

真実とサイコ

0:時間は少し遡り、トイレ内で西園寺の名刺を見る導


導:…やっぱり、この名刺の内容はメッセージだ。アドレスのW・G・Cだけ字体が違う…

つまりWC・G…トイレに行けってことだよね。じゃあこの棚の中に…


0:導は棚の中からナンバーロック式南京錠つきの箱を取り出す


導:この鍵のナンバーは4桁…つまり電話番号?1…4…2…1…。開いた!これはボイスレコーダーとイヤホン?


0:不思議に思いながらイヤホンを耳に入れ再生する導


西園寺:ボクは西園寺だ。まずはお礼を言わせて欲しい。ボクの意図を理解してくれてありがとう、賢き者


導:…!?西園寺さん!


西園寺:もちろんこれは事前に録音したものだ。あまりにも長いと武藤刑事に疑われるだろうから手短に話す


導:どうして武藤さんの事が出てくるの?


西園寺:ボクの恋人、東条燈とうじょうあかりを殺した犯人は武藤だ。そしてボクを犯人に仕立て上げている。だが証拠もなくボクも動けない。だからこれを聴いているキミに一芝居打って欲しいのだ


導:犯人は武藤さん!?いや…でも信じられるわけ…


西園寺:もちろん、キミも刑事なのだろう。突然こんな事言われても納得出来ない事は百も承知だ。…だからここで問だ。東条燈を殺した犯人が武藤と思うなら、上の棚に入っている耐電圧ベストを中に着て、ボクを殺そうとする芝居をしてくれ。

西園寺:その際にこのボイスレコーダーを使って武藤の自供を録音して欲しい


導:こんな犯罪者の言う事なんて信じられない!早くこの証拠を武藤さんに…


西園寺:…これを聞いてくれているのが東条導とうじょうしるべだと嬉しいのだが…


導:…えっ?今、私の名前を言った…?


西園寺:おっと、すまない。人に頼み事をしているのに他人の話をしてしまって。ただ…ボクの直感だが、彼女がここに来てくれる気がしてね…ただの妄想さ…気にしないでくれ


西園寺:だが、本当に彼女ならボクの事など信じなくていい。でも燈を…姉さんを信じて欲しい


導:…ずるいよ、西園寺さん。でも私はあなたを信じない…!


導:私は…お姉ちゃんを信じるっ!


0:時間は戻り現在



西園寺:…と、いう事だよ。納得してもらえたかね?


武藤:納得出来るかあぁぁぁ!お前の得意の洗脳で東条を誘導したんだろ!

武藤:東条っ!今ならまだ間に合う!そのボイスレコーダーを俺に渡せ!


導:武藤さん動かないで下さい!少しでも怪しい動きをしたら撃ちますよ!


武藤:くっ!分かったよ!降参だ!


導:では、そのテーブルの上に銃を置いて下さい!


武藤:…分かった


0:テーブルの上に銃を置く武藤


導:そのまま後ろを向いて両手を後ろに!


武藤:くっ…これで良いか?


導:手錠をかけますね


武藤:(小声で)ふっ、バカな女だ


西園寺:導くん!危ないっ!


0:武藤は振り返り隠し持ってたナイフを導に突き出す


導:…っ!やっぱりアナタは最低です



0:導は武藤の突き出した腕を取り一本背負いで投げ飛ばす


導:はぁ…っ!!


武藤:ぐはっ!そんなのありかよ…?


西園寺:ふふっ、さすがだね。無能容疑者、キミの計画には1つ大きな穴があるのだよ。それは…


導:私がこんな、ひ弱な男に襲われる訳がないんですよ!…っ!


西園寺:導くん!頬から出血が!


導:カスっただけです。武藤容疑者、傷害及び殺人未遂の現行犯で逮捕します


武藤に手錠をかける


武藤:なんで俺がこんな小娘に…


導:黙れ。女の身体と心を傷付けた罪、一生ブタ箱で懺悔しろ


西園寺:(口笛を吹く)さすが導くん、中々に鮮やかでクールだね


導:お褒めの言葉ありがとうございます。では、武藤容疑者を連行致しますので、これで失礼します…


西園寺:待ちたまえ。忘れ物だ


導:忘れ物?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ