雑貨屋
2「はいどうも〜()です〜」
ボ「いやね〜最近もうすっかり暑くなってきて散歩なんかがね捗ってますけども」
ツ「あーいいじゃないですか〜」
ボ「散歩のついでにショッピングセンター行ったりなんかしてね、雑貨屋で売れ残ってるでっかいクマのぬいぐるみを見て危機感なんか覚えちゃったりして」
ツ「なんだかすごくノスタルジーな散歩ですけどもね」
ボ「それで僕思ったんですよ、雑貨屋の店員になりたいと」
ツ「あーそれはまたボケ担当とは思えないごく自然な感情ですね〜いいでしょう僕が付き合ってあげますから雑貨屋やってみてくださいよ」
ボ「え?いいのぉ〜〜〜??(嫌そうな顔)」
ツ「いやそこは素直になりなよ!じゃあお客さんの僕がお店に入るところからやりますからね!」
ボ「わかった」
ツ「わー雑貨屋か〜いろんなものがあるな〜」
ボ「お客さん何かお探しですか」
ツ「あーじゃあマグカップが欲しくて来たんですけど、なんかお洒落なやつあります?」
ボ「お客さん!ちょうどいいのがありますよ!今朝入荷してきたノルディック柄マグカップver.Tです!」
ツ「いやでっか過ぎない!?なにこれ!?バージョンTって何?!」
ボ「あーこちらバージョンタイタンの略です」
ツ「え、なに?巨人用って事!?」
ボ「ああ巨人のお客様大変多いんですよここ、壁の外なんで」
ツ「いや進撃の巨人の雑貨屋!!!しかも壁の外は死に急ぎ過ぎだよ!!」
ボ「いや普通の雑貨屋なんてお笑いファンが求めてるわけないだろ」
ツ「うっあまりにも正論、わかった。一捻りある雑貨屋がやりたいんだな、僕ももうそのつもりで行くからもっかいやろう」
ボ「仕方ねーな」
ツ「うわーこの雑貨屋すごいなー」
ボ「兄ちゃんこの街は初めてかい」
ツ「最初からぶっ込んできたな、ああ、はいそうです」
ボ「なら悪い事は言わない、さっさと帰るんだな」
ツ「えっどういう事ですか」
ボ「アンブレラの奴らのせいでこの街はすでにウイルスが蔓延している。実際に俺も感染してる、日記も書いてるぞほら」
ツ「そ、そんな感染しながら日記だなんて、か、かゆ、、、!もうこの人はダメだ!」
ボ「書いてあるだろ、おかゆ食べたいって」
ツ「え?あ熱は下がった、でもおかゆ食べたい。ってただの風邪じゃねーか!」
ボ「ああアンブレラ社のなかで大流行りしているらしい。ここにはアンブレラの社員がよく来るからな。」
ツ「いや紛らわしいのよ!アンブレラにかゆはもうバイオがハザードしてるのよ」
ボ「まあ世界観は一緒だからな」
ツ「ゾンビになったのかと思ってびっくりしちゃったよ!」
ボ「ああ?ゾンビだったら雑貨屋やってねえよ!」
ツ「あ、また正論だ、まあそうだな」
ボ「そんなに文句言うなら普通の雑貨屋やってやるよ」
ツ「え、いいのかい?じゃあいくよ?あーここが新しくできた雑貨屋かー」
ボ「らっしゃーせー」
ツ「いや雑だな、まあ実際の雑貨屋なんてこんなもんか」
ボ「、、、」
ツ「いやそんなにリアルさ求めてないから!ちょっと接客してもらっていいかな!?」
ボ「あ〜なにかお探しすか〜?」
ツ「あーじゃあ何かインテリアに丁度いい置き物とかありませんか?」
ボ「…お客さん、合言葉、知ってるな?」
ツ「え…合言葉ですか…?」
ボ「アンブレラに?」
ツ「あ、アンブレラに?えーっと、かゆ?」
ボ「…ついてきな、うちの一番のとっておきを紹介してやるよ」
ツ「おい合言葉の伏線が雑すぎるだろ」
ボ「これだよ。うん万年もの恨み辛みを一身に背負いもはや神の領域に達した鬼神の如き大熊の置物だ。曰くがあるようで一切ない」
ツ「い、曰くが…えっ?ない?っていうかこれただの売れ残りのクマのぬいぐるみだよね」
ボ「散歩中に仕入れました」
ツ「あ結局買ってたんかい!」
ボ「もういいんじゃないかな」
ツ「あそっちから切り出すスタイルなんだ!」
2「ありがとうございました〜」