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ちびっ子Vtuberはのぞまない‼︎  作者: あーちゃん
7/7

凸待ち配信で姉フラ?!







凸待ち配信の際、姉が乱入して恥ずかしい話を暴露。

これからもお風呂に一緒に入る約束を取り付けられた美月姫は、これ以上姉の映り込みを防ぐため、そしてこれ以上黒歴史になることを防ぐために、自分を犠牲にした。







《ルナちゃん配信されてる!》


《やばいよこれ》


《放送事故確定!!》


《それより特大の黒歴史に目がむく俺》


《……僕には……、無理だ……》


《誰か助け……て》


《君の犠牲を無駄にはしない!》


《なら、お前何とかしろよ!》






配信2日目にして放送事故……






もう涙が目に溜まる。




「あ〜ごめんやりすぎた。だから、涙拭こ!ね!大丈夫だよ。ドッキリだから!放送事故では無いよ!」




さすがにやりすぎたと感じたのでネタばらしすることに……




「だって私はみんな大好き!黒木ひかりだよ!この度、VTuberデビューを果たした妹の危機管理能力高めるべく姉フラのフリして凸してみたドッキリ~~~!」

咲月姫は盛大に叫んだ!



『お姉ちゃん……の……バカ~~~!ぐずっ……もう嫌い……』




グサッ




「うっ、ルナごめん許してお姉ちゃんルナに嫌われたら生きてけない……」




美月姫の叫びは咲月姫の心にダイレクトに刺さった。それどころか貫通してしまった。




「一旦話し合おう!ね!お膝においで〜」



『……いや』




まださっきされたことを怒っているためか配信されている中で膝に座るのが恥ずかしすぎて首を左右に振り拒否する。

それでも咲月姫は諦めずに次は自分で美月姫を抱えて強制的に膝の上に乗せて強めに抱きつく。




『お姉…ちゃ……ん…つぶれ…る』




姉の力強い抱擁力に身の危険を感じて最後の力を振り絞って姉の背中をタップする。





この姉どこからそんな力出るんだよ……

くそぅ、男の時ならまだ勝気があったのに



ガクッ







三途の川で俺が呼んでる…………




三途の川の前にいる男の子時代の美月姫に呼ばれて少しづつ近くへと近寄っていくと、懐かしい姿が鮮明に見えてきた。





へ、俺?


ちょっと、タンマ!!


えっと、あれ、俺の体だよな……



俺死んだ?


もしかして、一生女の子?


きつい、笑えない!





「る、ルナ~~~!!誰がルナを!!ど、どうすればいい!きゅ、救急車!119番?110番?うぅぅ……おかあさぁぁぁん!!ふぇぇぇ」







《落ち着けwww》


《やったのは、お前だよ!》


《はい、そうだねー(棒)》


《無自覚に出頭するべく警察に通報www》


《あなたを許すつもりは無いッ!》


《あんたは……全てを失ったんだよ!!》


《抱き締めただけなのに……

こんなことになるなんて……

最高かよ!wwwwww》







本人達が気付いてないことをいい事に、コメント欄は暴走し放題の状態となり、事故配信の続きを今か今かと待ちわびている。




どうしていいのかわからなくて咲月姫は最強の最終兵器を召喚するほかなかった。すると、その声を聞いた母はすぐさま咲月姫の元へ駆けつけた。




「どうしたの!!」



「ルナが、」



「ルナが?また倒れたの?どうしましょう!また記憶喪失になったら……まだ、記憶戻ってないのにまた無くなったの!」



「死んじゃった~~~!!」



「死んだの!!!!そ、そんな!まだまだ可愛い娘たちを全然可愛がってあげれてないのに!!私が目を離したばかりにこんな事が起きるなんて。」



「お母さん、私も全然お世話して上げれなかった。姉としてもっとお世話するべきだったんだよ!!」



『死んでないよ!!それに、これ以上可愛がるのは、お姉ちゃんだけにして!!今でさえ2人の過保護さが圧倒的強くて何もできないのに…これ以上は耐えきれないからーーー!』




夢の内容も笑えないけど、

現実の出来事もそれ以上に笑えない!



《まさかの記憶喪失経験済み!!》


《なん…だと…!?》


《それが貴様の力か!》


《悲報:白鳥ルナ勝手に殺される…》


《死因が抱擁による窒息し……》


《目を離せないお年頃⋯⋯》


《お世話し過ぎなことにまず気付いてww》


《過保護さが足りない!!》


《もっと愛するべきだーーーー!》


《配信も過保護にすべき……

俺らはこれでリア充生活~》






コメント欄では面白すぎてどんどん白熱していく。そのおかげで既に配信視聴者達は3万人を超えていた。





母と姉は配信中であることも忘れて騒ぎ出し。美月姫も死んだと思われ、母と姉の懺悔?により過保護さのバージョンアップをとてつもなく恐れて懸命に叫んだのであった.........









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