表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちびっ子Vtuberはのぞまない‼︎  作者: あーちゃん
6/7

第一回、凸待ち配信!









『こんルナー、白鳥ルナだよー。

今日は配信タグとリスナーの呼び方決めていくよー。

そのあとは、なんか強制的に凸待ち配信します!』



自分の部屋でTシャツに少しだぼっとしたパーカーを羽織りショートパンツというラフな格好で、美月姫の挨拶から本日の配信がスタートした。


今日は配信タグなどを決めてあとは雑談配信するはずが、

2時間前にマネージャーから届いたラインのメッセージのおかげで本日の配信の変更を余儀なくされた。




マネージャー:【本日の第二回目の配信内容ですが、

凸待ち配信への変更をお願いします。

配信タグなどを15分ほどで、雑談を交えて行い

終わらせたあとスタートします。】



緊張してテンパってしまわないようにだいたいの配信の計画を考えていたのに一瞬にして粉々にされてしまった。

そして、その後にまたラインメッセージが届いた。



マネージャー:【凸待ち配信ですが一番最初に、

2期生の黒木ひかりが配信に出る予定です。

フォルトゥナのVtuberが次々と凸して来るので、

黒木ひかりと2人で協力して配信してください。】



急すぎるよー心の準備する時間がない…



しかもVtuberの先輩と一緒にと言われても人見知りの美月姫はうまくやれそうにもなく不安に押しつぶされてしまいそうだ。


どうにかできないものかと考えていたがどうにもできずついには配信がスタートした。




『僕の2回目の配信に来てくれてありがとう!!

まずはみんなの呼び方を決めて行こー!

何かいい案とかあったら教えて!!』





《お兄ちゃんしかない》

《は、お姉ちゃん一択だし》

《喧嘩すんなよ!間とってパパ》

《↑通報済み》

《ルナリスとかは?》

《ルナとリスナーでルナリス》

《天使だからエンジェル!》





『ん〜、ここはルナリスかな!

次はファンアート決めるよー』



いろいろ送ってくれた言葉の中からルナリスに決めた。

そして次はファンアートの募集をするとまたしても一斉にアイデアを出していくルナリスたちのメッセージが止まない。






《天使画伯?》

《ルナリスならルナアートでしょ》

《ルナ絵画》

《とりあえず名前付きの》

《ルナ美術館》

《悩む……》

《これは天使の絵だろ》






『色んなのが出てきたね。どれもいい名前で悩むけど、

僕はルナアートで決めた!ありがとう!

この調子で配信タグも決めて凸待ちしよ〜!』







《全部ルナの名前入ってるし名前が入ってるのがいい》

《るなライブとか?》

《ルナの部屋》

《それならルナルームの方がいい感じ》

《俺もルナルームがいいかな》

《ルナの部屋か、ルナルームの二択だね》






『よし、色んな案が出てきたところで凸の時間が迫ってるので僕の名前の部屋ってことでルナルームに決めたよ!』




やっぱり大人数で決めたら案がたくさん出て悩むけど候補がいろいろあって決めやすい。

『みんなありがと!!僕のファンネームはルナリスで、

ファンアートはルナアート、配信タグは、ルナルームで決まりだねあと少し時間あるし雑談でもしよなにか聞き……』


ガチャ



「ルナ〜お風呂入るよ!おいで今日お姉ちゃんと入るよ〜」


『え、お姉ち…ゃん……な…なんで、

ママに言ったよまだ入らないって』



美月姫は配信中に姉が乱入したことで大慌てて部屋から出そうとするが、その間も姉からの暴露が止まらない。



「お母さんと入りたいってこと?

昨日もでしょ。次お姉ちゃんとだよ?

ほ〜ら、おいで」



『ち、違う。い、いつも1人だし!

もういいでしょ早く出て』



配信で聞かれてると思うと焦ってミュートもし忘れたまま追い出そうと姉の背中を押して追いやる。




そもそも1人で入れるし!

過保護なママとお姉ちゃんのせいで入れないだけだし!




それもそのはずだ、お風呂で滑ってしまい頭を打って数日間目が覚めずに入院して目が覚めたら少年として暮らしていた違う意識が入り込んでいて仕方なく記憶喪失の振りをしたが、過保護な家族の過保護レベルが悪化してしまった。


そしてそれから1人でできることでもすごく甘やかされる。

お風呂、夜寝る時、基本、1人にはしてくれない。

まるで小さな子供のようにに扱われている。だが、美月姫は今年高校入学を目前の15歳の女の子だ。


たしかに、体が小さい身長は平均よりだいぶ低い141cmしか無かった。まるで小学3年生くらいの身長しかない。高校生になるのにこれ以上悪化されてもたまらないと思い我慢した。数日で元に戻ると考えたからだ。家族はそれを好機と捉えた。反抗期気味だったのに甘やかしても少し抵抗されるだけ……


結果手遅れなほどの過保護さが元に戻ることはなかった……

姉のシスコンも今までが4とすると今は9もしかすると既に振り切れてしまっているようで抱っこは当たり前、ハグ、キス、はっきり言って異常だがどうしようもない。



だけど、事実だよ!たしかにでも、

配信で聞かれてるのは恥ずかしすぎて泣きそう!




『お姉ちゃん……お願い』



「仕方ないな〜これから、お姉ちゃんとお風呂入るなら出ていく。

入らないならこのまま、話し合おう。ルナどっち?」



美月姫がとる選択は1つだけ、




『お姉ちゃんと…お風呂入る……だから』



目を潤ませて上目づかいでお願いする。




「よし!今の録音したからね!今日もこれからもお風呂入れる!よっしゃー!!」



『これからってそういう意味……』



撤回もできないので今日は、





諦めます……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ