幼馴染への相談
僕の名前は美月姫今非常に焦っています。なぜならママからVtuberとなったことを聞いたから…
その後僕は急いで出かける準備をした。幼馴染に電話して今は出かけているらしいので近くのカフェで集まることにした。先にカフェにつき待つこと15分幼なじみの優希がやってきた。
「お待たせ〜急に電話くるからびっくりしちゃったよ!もう〜」
「ご、ごめんねピンチだったから急いで話したくて電話したんだよ。来てくれてありがとう」
カフェに入ってきた優希は美月姫の姿を見つけると手を振りながらやってきた。慌ててやってきた優希の姿を見て何だか申し訳ない気持ちになってきたので笑顔でお礼を言う。
「か、かわいい〜何この生き物かわいすぎ〜小さくて抱き心地もいいし!」
「可愛くないし!お礼言うのは当然だもん!なでなでするのも抱きつくのもやめて‼︎」
美月姫の笑顔にやられた優希は美月姫に抱きついて頭を撫でる。美月姫が可愛いのは理解しているが意識が男の子なので可愛いと言う言葉に対抗してむくれる。
しかもそれに加えて141㎝と言う小柄な体型のせいもあり子供ぽく見える。
「可愛い子をなでなでするのは当然だよ〜むくれても可愛いだけだぞ〜」
「もういいよ!本題に入ろう!」
「もうちょっと待って〜」
怒ってもなお撫で続ける優希に呆れて本題に入ろうとすると撫でごこちがいいからと待たされる。
待たされること10分やっと落ち着いてくれた。
「いや〜満足満足」
やっと本題に入れるが一言言いたい。
「遅いよ!優希が満足する間撫でられ続けるこっちの身にもなってよ!」
「気持ちよさそうに頭撫でられてたくせに〜」
「そんなことし、してないもん!」
図星をつかれたが認めるわけにはいかないので、しらを切り通す。
「甘い、証拠写真だ!」
まさかの写真を撮られていたとは…
気持ちよさそうに頭を手に押さえつけるようにしている写真を見て恥ずかしさでうつむく。
「これ以上したらほんとに怒られるし本題について教えて?」
「ママからVtuberになったこと今日聞かされてさ、しかも初配信明後日だってどうしよう」
今日の朝ママから聞いた話をする。
「ほんと!企業勢?個人勢?どっち?でもどっちでもいいよね可愛いは正義だしどっちでも応援するよ!美月姫ならできるよ!なんて名前?絶対見るから!」
前のめりになりながら興奮した状態で質問攻めに合う。
「ほんとだよ。企業勢の募集に受かったんだって。別に見なくていいよ。恥ずかしいし。名前は白鳥 ルナって書いて(しらとり ルナ)って読むらしいよ!美月姫の月をルナをって読むんだって」
「へ〜月って書いてルナって読むんだね〜いい名前じゃん」
うんうんと頷き名前を褒める。
褒められて伸びる子なんで褒められるのは嬉しいのでお礼をする。
「ありがとう!それでさどうしたらいいと思う?」
「どうしたらってそんなの決まってるじゃん美月姫らしく自然体でいいと思うよ!」
そっか、自然体でいいんだ
「わかった!頑張ってみる」
自然体でいいなら自分にもできるかもと自信がついてきた。
「うん、これからもなんかあったら相談してね」
それからもいろんな話をして今日ここまでにすることになり家に帰る。優希とは幼馴染ということで家が目と鼻の先にあるので美月姫の家の前で別れる。明日は僕と同じくデビューする同期とマネージャーさんと話し合いをするらしいので少し緊張する。
夜はいつも11時に寝るのに30分経ってもウトウトしても寝付けない見かねた姉の咲月姫がぬいぐるみを手渡されて咲月姫も布団に入ってくる。
「おやすみ♡」
僕はそのまま姉の温もりを感じながら寝てしまった。