◇SNS 09 アピールは上手くいった?
ラン: A組とC組、合わせて男子8人。東北旅行が楽しみ。
ミカ: 女子もAとCが多いみたいね。
チカ: でも、旅行中は班行動が多いから、あんまり男子と接触できないよね?
ラン: まあね。でも、所々に自由行動スポットもあるから、そこで頑張る。
ユー子: 私とキョーコとシズは共同戦線を張ることにした。
チカ: 共同戦線? それって何するわけ?
ユー子: もちろん、3人で王子を取り囲む。必殺のトライアングル。
ミカ: やり過ぎて、うざがられないようにしなよ。でも、ここで印象を強めとかないとって気持ちは分かる。
シズ: でしょ? 私なんて、絶対に王子の印象薄いもん。今回はアピールを頑張らなきゃ。
キョーコ: いや。ゲームの時に、結構アピールできてると思うけど。
シズ: あれじゃダメなの。名前はしっかり覚えてもらえたけど、イコール暴力女になっちゃうもの。
ひな: 確かに。王子を押しのける勢いで敵を屠ってたよね。
シズ: 今回のテーマは、女らしさアピール。
キョーコ: 女らしさアピールか。シズは見かけがそれっぽいから、王子には有効な気がする。
ユー子: シズが暴力女から一転して女らしさのギャップ狙い。キョーコが爆乳。私はこのまま料理だけだと、印象が薄いかしら?
ひな: いやいや。王子は食いしん坊みたいだし、今の路線キープがいいと思うよ。
ミカ: うん。ユー子は下手なことをしない方がいい。うちの母親も、ユー子のこと褒めてたし、その方が上手くいくよ、きっと。
ユー子: 2人が言うなら、そうなのかな。そして、ミカママに褒められたのは、凄く嬉しい。じゃあ、このまま料理を頑張るよ。
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ラン: 旅行が終わっちゃった。スケジュールが忙し過ぎ。あんまり上杉くんにアピールできなかった。
チカ: それもあるけど、上杉くん、競争率が高くてビックリしたわ。
ラン: 確かに。自由行動の時に、わっと取り囲まれてたよね。場所取りするのが大変だった。
サキ: 5人の中じゃ、北条くんと並んでガードが緩そうに見えるしね。残枠は他の4人より少ないけど。
チカ: ガードのキツそうな結城くんはどうだった?
サキ: 上杉くんよりは全然楽にポジション取れるけど、思っていたより結城くん狙いもいそう。
ミカ: それは思った。つれないのが好きな女子。案外いるんだね。
ひな: 北条っち狙いも、本当に多かったよ。これはもっと気合いを入れなきゃだ。
ユー子: うんうん。みんな上杉くんと北条くんに行っちゃって。結城くんの人気もどんどん上がって欲しい。
ミカ: 結城くんは困る。ライバルは少ない方がいい。
サキ: だよね。そういう王子はどうだったの?
キョーコ: もちろん、トライアングルでガードしてた。
シズ: 斎藤くんか王子か迷ってるような子は、斎藤くんに流れるように威嚇。
サキ: それで、斎藤くんの周りも人が多かったのか。
ミカ: それだけじゃないと思うけどね。斎藤くん、あまり付き合いがなければ、一見して人当たりのいい爽やかイケメンだし。
サキ: なるほど。理解した。
ミカ: 今回はC組男子もいるから、まだターゲットを絞ってない子は分散してたよね。
サキ: ゲームでC組男子と仲良くなった子もいたみたい。夏休みにバトフラをしたかしないかで、ターゲット選びに少し影響が出てる。
ミカ: C組の男子も3人とも性格がよさそうだものね。ゲームで意気投合とかしちゃったら、それは行くだろうな。
シズ: そうやって、上手くばらけてくれると嬉しいんだけど。
ラン: そういえば、シズの女らしさアピールは上手くいった?
シズ: ちょっと上手くいったかな。
ユー子: 組み紐作りでアピール。あれ、羨ましかった。
キョーコ: うん。短時間だけど、2人でいちゃいちゃしているように見えた。
シズ: あれは、楽しかった。ありがとう縄文文化。
ラン: いいな。得意分野アピールか。私もお菓子作りを頑張ろうっと。