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◇SNS 07 こんな大人になるのかって、ときめいた



《2-A 連絡グループ》



ミカ: はい、ちょっとそこ、みんな正座。


ラン: なになに? 説教?


ミカ: 今日のみんなの怪しい行動について、話し合おうじゃないの。


ユー子: 怪しいって何が?


ミカ: 今日は、みんなが知っている通り、A組男子 with 今川くんパーティがログインしました。


サキ: うん。年齢設定かなり弄ってるよね、あれ。大人っぽくなっても、みんなカッコよかった。


シズ: 今川くんだけ若いままだったよね? 相変わらずの美少年ぶりが半端なかった。


ユー子: うんうん。今川くん、元気そうでよかった。


ミカ: ちょっと、そういうのは後で。私たちが今日、決めないといけないのはシフト。


ひな: 何のシフト?


ミカ: もちろん男子パーティに接近するシフト。


キョーコ: えー、なんで? ゲームの中でシフトってどういうこと?


ミカ: みんな、ここは男子たちの立場に立って考えてみようよ。新しいゲームに初ログイン。ワクワクしたいわけだ。ところが、フィールドに出てみると、少し歩くごとにクラスの女子が次から次に現れる。


ひな: そういうことか。言いたいことは分かった気がする。うちら全部で4パーティあるよね。


ミカ: そう。今日は初日だから、ログイン時刻も似通うだろうし、4回もの「偶然ね」も、もしかしたらあり得ると、優しい彼らは思ってくれるかもしれない。でも、このまま自由にしておくと……。


キョーコ: ログインする度に、クラスの女子に付きまとわれる感じになるわけか。


ミカ: そういうこと。せっかく仲良くなってきた男子たちに嫌われたくないよね。


ユー子: もちろん。


チカ: でも、シフトってどう決めるの? 男子たちがいつログインするかなんて分からないでしょ?


ミカ: そこはガチガチにするつもりはないよ。そんなの無理だろうし。要は、ログインした時に男子がいるからって、わーってアリンコみたいに群がらなければいいわけ。


ひな: 具体的には?


ミカ: 男子パーティについては、その日最初に遭遇したグループに優先権。だけど、1回接触したら、しばらくは接近を控える。それくらいでどう?


キョーコ: しばらくってどれくらい?


ミカ: 1週間とか?


チカ: 長いような気がするけど、でも男子パーティって言ったよね。それってパーティ限定ってこと?


ミカ: そう。パーティじゃなくて、個人でログインしている時は、接触ルールを決めてもキリがないから、各自節度を保った上でフリーでいいと思うんだけど、どう?


ユー子: 賛成。男子たちも、夏休みだし旅行とかにも行くだろうから、いつもパーティ行動とは限らない気がする。


ひな: だね。じゃあ、そういうことで。やってみてダメならまた変えればいいし。


シズ: よし。じゃあ、せっかくだからゲームの話で盛り上がろうよ。


ユー子: 王子、メチャメチャ男っぽくなっててカッコよかった。黒髪凄く似合ってたし。


キョーコ: うん。思った。こんな大人になるのかって、メッチャときめいた。


ひな: 北条っちは、あんまり変わらなかったよ。年を取ってもゆるぽわんで可愛かったけど。


シズ: そうだね。カラーリングのせいもあるかもだけど、北条っちって、童顔だしね。


チカ: 斎藤くんが意外だった。いつものイメージと違って、柔らかい印象。


ラン: 僧侶っていうのがね。予想外。今川くんの華師はぴったりだと思ったけど。


ユー子: わかるー。美少年魔法使い、そのもの。


シズ: 意外といえば上杉くんのカラーリングもじゃない? すっごい似合ってたけど。


サキ: オレンジ色でしょ? ワイルドっぽくなっててよかったよね。上杉くんも年取ると、さらにカッコよくなるタイプなんじゃない?


ラン: 私的には、全員カッコよかった。年上に弱いのかも私。


サキ: 結城くんと北条くんは、年を取ってもあまり変わらない。永遠の少年系。他3人はイケオジになる可能性大と見た。


ユー子: 同感。そして、そのイケオジになった王子の隣に私の居場所を作りたい。


ひな: もしもし。ユー子、またトリップ?


ミカ: ユー子、あんた結構いい線いってるんだから、ガツガツしないように気をつけなね。


ユー子: 本当!? いい線いってる?


ミカ: 今のところ、王子にとってユー子がクラスで1番親しい女子ポジションだと思うよ。


ひな: ユー子、もしもーし。ダメだ。しばらく天に昇って降りてこないわ、これ。


ミカ: あーあ。早く理性を取り戻せよ。



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