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プロローグ

最近、突然思い付いた話を、いきなりスマホに打ち込みました!

誤字脱誤多いと思いますが、よろしくお願いします!


11月8日改編しました。


虚しい…。


私は、仕事帰り一人で駅に向かって歩きながら思った。

駅に向かう人の表情は様々で、友達か同僚だろうか、楽しそうに笑いながら歩いている人達は、これから駅前の居酒屋で飲んで帰るのだろうか。競歩か!?、と思うくらい、無表情でさかさかと歩くサラリーマン。家で待っている家族がいるのだろうか。


帰る場所や行き着く場所は、皆様々かもしれないけど、今の私のように、心は寒くないとは思う。


というのは、事を起こりは今朝のこと。

今朝起きたら、体が超ダルかった…。熱を測ったら、37,2℃。会社を休むほどではない。喉が痛くて、鼻水がじゅるじゅる出ている。

完全に風邪だわ。

とにかくダルくて、常備薬が入っている引き出しを開ける。


ツイてない…。


いつもなら買い置きしている風邪薬が全くない。唯一あった某優しさてできている解熱剤を、口に放り込み、無理矢理飲み込む。優しさでできている割には、飲みにくいから、私はいつも飲むのに苦戦する。


とりあえず何か食べよう、って思ったけど、冷蔵庫は空っぽ。

ここ最近毎日、深夜残業が当たり前で、何も食べ物の買い置きすらなかった。

最悪なパターンだ。

乾物を入れてるケースを漁ったら、インスタントの味噌汁があったので、お湯を沸かして、それだけを胃に入れる。それだけでも、胃が温まる。


今日は金曜日。今日こそは早く帰って、スーパーで買い物して、薬も買って、早く寝よう、1日そればかり考えていたが、よし!、今日は定時で帰れるかも♪、とか思っていたら、15時過ぎくらいに、突然上司から、「君、これを今日中に仕上げといて!」と、デスクにどさりと書類を置かれる。

目の前が、真っ暗になる。


うそっ…。


私、本当に風邪ひいてて、体調悪いんです。マスクしてて、昼から咳してるのも、見てましたよね、あんた(上司)?咳してる私を、顔をしかめてハンカチで口元押さえてるのを、確かに見ましたとも!


しかも、この書類、私の仕事じゃなくない?明らかにあんたの雑用だよね?


心の中で、このハゲ上司とかパワハラだ!、とか罵っていたが、私は何も言えなかった。

はぁ、とため息を一回ついて、書類に手を伸ばす。


私の会社での立ち位置は、三十路過ぎたのに、大きな仕事を任される訳でもなく、単なる雑用係。

それは新入社員が入っても変わらない。

私なんて、いてもいなくてもいい存在なんだろうけど、誰かが雑用しなくちゃ、会社が回らない。さすがに勤続年数10年だし、そのくらいは分かる。


だるくて堪らない体に鞭を打ち、ハゲ上司に頼まれた書類の打ち込みを始めた。


要領よく、仕事を終えた同僚は、お疲れ様!、と晴れやかな笑顔で帰っていく。地獄耳なんで、ちらっと聞こえたのだが、20代の女子だけで、飲み会するんですって!もちろん、私は誘われてませんよ?

だって、三十路だもの!


とりあえず、目標は夜10時まで開いてるスーパーで、食品を買って、ドラッグストアで薬を買う!

それを目標に、私はカタカタ一人で黙々とパソコンを打ち続ける。


その甲斐あってか、仕事は夜8時には終わった。

体調が悪い先生から割には、なかなか良い仕事をした。


そう思いながら、雑踏を歩いていたら、ふと楽しそうな人を見たり、きっと家族が待ってるんだろうなぁ、とか妄想して、一人で虚しくなっちゃった。


米農家の長女で跡継ぎだった私は、親の反対を押しきり、東京の大学に入った。

農家なんてダサい!、都会で面白おかしく生きたい!、とか思ったけど、所詮田舎育ちで、世間知らずな私。友達なんて皆無。ボッチ当たり前。

大学は、まったく遊ばず、勉学に勤しんだから、割と優秀でしたとも。でも、学生ライフなんて、1つも楽しまず、とりあえず、就職しましたよ。

恋はしたかって?まあ、憧れくらいはありましたよ。でも、共学にも関わらず男子との接触なし!つーか、男子に私の存在なんて、認識されてなかったんじゃないの?

はい、彼氏いない歴32年です!


就職したけど、ずっと雑用ばっかりで、上司にいいように使われ、毎日サービス残業。

虚しくもなるわぁ。


駅の改札をくぐり、我が家の方へと向かうホームへ上がる。たまたま、私はドアが開く所に、一番に並べた。

1日やなことばかりだったけど、一個くらいはいいことあるもんだね。


でも、それが私の人生を左右する。


電車が入ります、とアナウンスが入る。やっと帰れるって、安堵感がよぎる。

が、突然のことだった。


「なんだよ、このヤロー!!」


私が並んでいた列で、酔っぱらいが喧嘩している。一瞬騒然となったその時だった。

酔っぱらいAが酔っぱらいBを、突き飛ばした。それがどん!、と激しい衝撃で私に当たる。

私は、良い子なので、白線の内側にはいた。

だけど、衝撃が大きかったのと、風邪をひいていて、体を支えることができず、そのままプラットホームへの身を投げ出す形になった。

一瞬のことだったが、人の動きは見えた。腰を抜かす酔っぱらいB。自分がやってしまったことに、青ざめる酔っぱらいA。


あのですねー、後悔するなら、そんなんなるまで、飲みすぎないでもらえます?


そして、次の瞬間キキーッ!!と激しいブレーキ音が聞こえ、私は、電車に激しくぶつかった。

痛いし、身がちぎれるような痛みがして(実際、私の体はバラバラになったと思う)、真っ暗になった。


真っ暗な空間の中は、意外に怖くない。卵の殻の中のような所に入っている。


私、死んだんだよね?


んじゃあ、ここ天国か地獄みたいなところ??

卵の殻の中のようなところは、とても快適で、暑くも寒くもないし、あんなにバラバラになった体も、元通りだし、痛みもない。


元々引きこもり体質なので、一人で妄想して楽しむことに慣れている。

痛い目にあったし、ろくな人生じゃなかったなぁ。

JRの職員さん、ごめんなさい。

突然の事故なんです。

私のせいじゃないけど、私の遺体の始末させてごめんなさい。

電車も停めてしまったし、大変な目に遭った人もいたかもしれない。だとしたら、申し訳ない。


何より一番申し訳ないのは、私の両親。

無理矢理東京の大学に行かせてもらってありがとう。そして、ごめんなさい。

勉強は楽しかったけど、もっと楽しめば良かったな。

会社でも、誰かに話しかけようと思ってはいたけど、勇気がなくて、いつも黙っていた。

気色の悪い女だと思われてただろうなぁ。


こんなにも心の中で、内気な自分とは違う、社交的に自分の好きなように行きたかった自分がいることに驚きを覚える。


生まれ変われたら、自分の言いたいことは言える子になりたいなー、ついでに美人だったらいうことないのに、とか思っていたら、突然目を開けられないほどの光が差してきた。


目の前に大きな門がある。

精巧な彫刻のある立派なもんだった。


『汝、転生を望むか?』


男とも女ともとれない声が、頭に直接届く。


そーだねぇ。今より刺激があって、楽しい人生なら、やってみてもいいけど?


そう頭で答えると、

『汝に、門は開けたり』

と、例の謎の声がした。


私は、パリンと卵の殻のようなものから出て、光の中に飲み込まれて行った。


32才、独身、OL。

電車で轢死する。


某優しさでできてる解熱剤は、使用用量をよく読んで服用してくださいね。

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