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絶海の孤島と魔導少女 -短編集-  作者: 羽柴和泉
〔魔導師事務捜査隊〕の日常
8/21

Episode03 Side‐I『魔導訓練』

・2013年10月2日~2014年6月7日までの間に投稿した短編を纏めて再投稿したものです。


・古き戦乱の時代で剣王の志を知った瑞紀と、何かのために戦い続ける魔導部隊〔魔導師事務捜査隊〕エース陣との関わりの話です。

短編なのに長編みたいでかなり長く、専門用語連発、シリアス展開続出、戦闘シーンばっかりですが、楽しんで頂けたら幸いです。。



総文字数は、7,311字です。


だいぶ長いので、作業の合間にでもどうぞ。

アールグラスさんとの模擬戦の後、いつものようにヴェスリーさんの早朝訓練を終えた私は、することもなくぶらぶらと隊舎内を歩き回って――要するに、暇を持て余していた。

昼食も食べたし、どうせ昼からはまたヴェスリーさんの教導だ。

だから私が暇でいられる時間など一時間くらいなのだが……。


一時間という時間は微妙だ。

仮眠するには短すぎる時間だし、かと言って他愛もないことに費やす時間としては、(いささ)か長すぎる。

研修初日や二日目は筋肉痛に(さいな)まれ、簡単なストレッチを休憩時間に行っていたのだが、今日はそれもやらなかった。

やらなかったというより、やる必要が無かったのである。

……ていうか、やる必要があったのなら私は今頃暇を持て余していたりはしないだろう。



(やっぱり、迷惑かなぁ……)


私が行く場所など限られている。


未歌さんのいる総大将室か(私みたいな凡人には出入りしにくい場所ではあるけど)、隊舎内二階で働く四人のエースのもとか、はたまたヴェスリーさんと一緒に屋外訓練場か。

未歌さんとは価値観が合わないだろうなと判断し、敬遠(けいえん)している為総大将室へは行きづらいし、そもそも多忙な彼女が一日中室内に籠っている訳が無い。

ヴェスリーさんも『あのダメガネは昔と比べて働きすぎな気がすんなぁ』と零していたし、私みたいな奴が行っても迷惑を掛けるだけだろう。


訓練場には、未歌さんとイラヴェントが模擬戦を繰り広げていた時と同じく、別の人が使用している可能性があるので、教導時間外ではあまり立ち寄りたくない。


よって消去法で隊舎内の二階に来たわけだが……。



(やっぱ皆仕事している訳だし……やめといた方がいいかなぁ)


私が目視出来る限りでも、皆忙しそうに動いている。

モニタを表示させて何かを書き込んでいる者、自身の魔導端末(デバイス)で情報を閲覧している者、何かの書類の添削作業をしている者……。

手なり指なり身体なりと箇所は違えども、せわしなく仕事に励んでいる。


中には飲み物片手に一息ついている者もちらほらと居たが、廊下にぽつんと一人で突っ立っている者は私以外にいなかった。



「どうしたのじゃ?」


「うわぁっ!?」


だから、背後からいきなり声をかけられたことは、相当にビックリした。

思わず大声を上げてしまい皆から冷たい目で見られる中、誰が声をかけてきたのかを察し、言葉を返す。



「あ、えと……ちょっと、時間が空きまして……」


「ふむ。それで(わし)らのところに来た、と? 

 仮にも仕事をしているのじゃから、その辺の配慮はしてほしいものじゃのう」


「す、すみません……」


紅茶のカップを持っているイヴェルさんの叱責に、ひたすら頭を下げる。

そりゃそうだよな……と頭の中でぼんやりと思いつつ、彼女の様子を(うかが)う。


イヴェルさんは聞き分けのない子供を諭すような顔をしていて、少なくとも激昂(げっこう)していたり嘲笑を浮かべていたりはしなかった。

彼女自身も――手にカップを持っている辺り――本当に仕事をしていた訳じゃないので、寛容に見てくれるということだろう。


とは言え、そこに甘んじる私では無い。

私も常識人なのだから、彼女にこう持ち掛ける。



「……すみません、少しお時間を頂けますでしょうか?」


「うむ、良いぞい。儂もちょうど休息に移ろうと思っておったところじゃからの、ゆるりと話し合おうではないか」


言うや、身を(ひるがえ)して休息室に向かうイヴェルさん。

二階の階段付近にいた私は僅か歩くだけでそこに辿り着き、空いているテーブルを確保してイスに腰掛ける。



「うむ、やはりここの紅茶は美味いの。給湯器が優秀なのか、はたまた茶葉が絶品なのか……はて」


彼女は、他愛も無い世間話をするように言葉を吐いた。

本当にどうでも良いような話を持ち掛けてきたと言うことは、私が何か言いたがっていることを察しているということだ。


察しているのにも拘わらず、どうして彼女の方から『して、何の話じゃ?』と言ったりしないのには、私を試すという意味合いもあるのだろう。

他者の優しさに甘え、溺れることなく自分の言い分を通せるか、とかね。



「……あの、イヴェルさん、ご教授賜りたいことがあるのですが」


「うむ? 何じゃ、改まって?」


「集団戦における戦術、及び戦闘方法を、少し」


古き戦乱の時代、神雷(じんらい)を操り導く雷帝を神同然に敬い、崇め、祀り、時には畏れた諸国の民や貴族たち。

何の力も持たない非力な彼らには、彼女が雷神の再来とでも映ったのだろう。


しかし、ローズアグストを始めとする諸国の列強たちは、雷帝の持つもう一つの能力に恐怖し、戦慄した。

それは、集団戦の知識や戦術を即座に繰り出せるという能力。

雷帝を唯一破ることが出来たとされる剣王ローズアグストも、彼女一人になったところを奇襲するという、やや反則的な手段をとってのことだという。


だが接近戦最優とされるローズアグストでさえ、丸裸の雷帝一人に手こずったのだ。

古き戦乱の時代の大賢人と称されるのも無理はない。


勿論、神雷を導く能力によるものも幾許(いくばく)かはあっただろうが、もし雷帝以外の王がその能力を手にしても最強とは言われない。

と歴史評論家たちが評する通り、彼女の底力によるものもかなりあったのだろう。

初代雷帝のような超人並みの頭脳は持ち合わせていないのかもしれないが、それでも私が戦い抜いていくには十分な戦闘知識だ。


それに、一つのことを教えてもらえれば、それを活かして幾らでも応用が利く。

最初はイヴェルさんの教えられた通りにしか出来ないかもしれないが、いずれ私の特性を巧く利用した戦術が出来上がると私は思う。



「……ふむ、ダメじゃな」


「え?」


そんな未来を描いていたら、ばっさりと断られた。

そんなに悪い事は言っていないつもりなんだけどなぁ……。



「訓練初日のことを覚えておるかの? あの時、儂はなんと言うた? 

 ヴェスリー殿が其方に体力をつける訓練をしてやると申した時、儂はなんと言うたかのう?」


「……研修生一人に体力面まで心配するような甘やかしはしない、と申されました」


「うむ、その通りじゃ。安心せい、瑞紀には素質がある。

 輝き、眩く煌めき始めるのはまだ先のことじゃがな、いずれそうなるじゃろう。

 じゃから、儂は其方を弱くしとうない。体力という一個人の問題まで世話を焼かれ、戦闘における知識まで他人から教わるような甘ったれにはなってほしゅうないのじゃ」


なるほど、可愛い子には旅をさせよという奴か。

イヴェルさん曰く、私はいずれ強くなるかもしれない素質を持っているから、より強くさせたいと。


確かに、ローズアグストは独りで何もかもを磨き、鍛えたという。

私を孤独にはさせたりはしないが(本当に独りで何もかもやれと言うのであれば、魔導訓練すら受けさせないだろうから)、自分に出来ることくらいは、自分でやれということだろう。


万戦を駆け抜けたエースに畏敬の念が抱かれるのは、その人が持つ潜在能力や固有スキルに怯えているからではなく、文字通りの経験からくる多彩な戦術に対して、尊敬し憧憬(しょうけい)しているからだ。



「理解してもらえたかのう?」


「はい。申し訳ございませんでした」


「ははは、理解してくれたのならそれで良いのじゃ。

 ……そうじゃ、反撃魔法――カウンターというものに挑戦してみる気は無いかの?」


「――カウンター?」


カウンターとは。

銀行や店などで接客及び勘定する為の台――ではない。

何真面目にギャグしてんだ私。


オホン、改めて、カウンター【counter】とは、反対、逆などを意味する英単語である。

一般的にはラグビーやサッカー等で使用されるカウンターアタック【Counterattack】と呼ばれる戦術で、防御から一転して攻撃することを指す(goo辞書から抜粋・引用)。


そしてその方法は魔導師も使用し、主に斬撃型や打撃型といった、近接戦闘を多用する魔導師に愛用される戦法だ。

一応射撃型や砲撃型といった、遠距離攻撃系の魔導師も使用したりはするが、彼らには『反射』の魔導法の方が好まれている。



「うむ、カウンター自体はアールグラス殿の方が得意なのじゃが……まあ、大魔法の使用は儂の方が上手いからの」


「――へっ?」


間抜けな声が出た。

凄く間抜けな声が出てしまった。

イヴェルサン、アナタイマナントイイマシタ?


「じゃから、大魔法の使用と。近接戦闘のカウンターはアールグラス殿に教えてもらうのが良かろうて。

 儂は遠距離からの大魔法を展開して、瑞紀がそれをカウンターで儂に返す。どうじゃ、簡単じゃろ?」


そうですね、字面で説明するだけなら簡単でしょうよ。

でもそれ、失敗したら私消し飛びませんか? 

ビルをも粉砕する未歌さんの集束砲撃を直に喰らうみたいなものでしょう、それ? 


私死にますよね? 絶対私死にますよね?



「さて、そうと決まれば実行じゃ! 訓練場に向かうぞい!」


何故かノリノリのイヴェルさん。

どうしてそんなにノリノリでいられるんだろう?


「ここのところ、戦場指揮ばかりで(ろく)に戦っておらんからの、大魔法の発動は久しぶりなんじゃ」


その楽しそうな一言に、私の不安は募るばかりだった。




――場所は移り、屋外訓練場。


未歌さんとイラヴェントが無差別な破壊活動を行ったというのに、事前に結界を張っていたことで美しい街並みの姿を保っている。

魔法と言うのはとても便利だ。


そして、イヴェルさんも結界を展開させるようだ(いや、仮にも大魔法を発動させるのだから当然の処置と言えるが)。


雷帝を象徴する色、銀色の魔力素が拡散し、一筋の光線を描く。

それはドームの骨組み部分を形作る為に空を曲折し、世界の因果から切り放された孤立空間を生み出した。

ドーム内は銀色の濃淡だけで表され、まるで別世界に取り込まれたようである。



「それでは、始めるかのう」


結界内に入るのは初めての為、興奮を押さえつつ観察していると、いたく楽しそうな口調でイヴェルさんがそう言った。

空を浮遊し、私から数十メートルほど離れたかと思うと、足元に魔法陣を展開させて空中で静止する。

そして腕を頭上に掲げ、魔力を集束し始めたではないか。



「うわぁ……」


まさかとは思った。


しかし、この人は冗談を言っているのかと思っていた。

冗談を言うような人では無かったから、まさかとは思ったが、想像が現実になるとは。

まあ、薄々こうなるのではないかと予想はしていたが。


イヴェルさんは、特別なことは一切していなかった。

珍妙な戯言を繰るでもなく、物々しい儀式を始めるでもなく、はたまた物騒なものを取り出すでもなく。


ただ、一回、一回だけ。

親指と中指を擦り合わせ、指を鳴らしたのみである。

響いたのはせいぜい、パチン、という軽い音。


だがそれだけで、一面銀色の世界に、一際強く煌めくように銀色の稲光が奔った。

鼓膜どころか腹の底さえ震わせる雷鳴が轟き、稲妻が幾筋も空に描かれる。


そして、私が思わずふらついてしまうほどの轟音がして、凄まじい質量と魔力量を保有した落雷が降臨した。

導かれた落雷はビルを爆砕し、道路を粉砕し、街路樹を無残な灰の山へと変化を遂げさせる。

いかに丈夫な大木と言えど、落雷一つで見事に消失してしまうとは聞いたことがあるが、まさかこれほどの破壊力とは。


しかも、イヴェルさんは全くと言っていいほど魔力を使用していなかった。

それもそのはず、彼女は雷を呼んでいるだけなのだから、魔力を使用する方がおかしいのである。

それを理解してはいるが、実際に目の当たりにすると……。


…………悪魔にしか見えねえ。



「――!?」


降りかかる落雷を弾いて攻撃せよ、と言われても無理ゲーだなぁ、と思っていると、彼女はありえない行動に出た。

落雷をその手に吸収し(もっと別の言い方があるのだろうが、私には吸収しているようにしか見えなかった)、素人目からでもわかるほどの超高密度に、再構築し始めたのである。


その姿を率直に表現するならば、銀色の流星。

古き戦乱の時代、皇舞卿(おうぶきょう)創架(そうか)が誇る突撃魔法『エスライア』を、茜色の流星と比喩した人物がいるが、こっちの方がよっぽど流星っぽい。

長く尾を引く流星の周りには、紫電(しでん)がバチバチと爆ぜ、火花が連結するように散っていく。



「――雷帝式――」


長さ百メートルはあろうかという流星――見ようによっては銀の長槍にも見える――を、圧倒的な密度と質量を伴う破壊の魔法を、イヴェルさんは手首のスナップのみで放った。

疾風の如くと比喩しても問題は無さそうなほど、まるで何かに弾かれたかのようなスピードで迫り来る銀色の流星。


その名は――



「――ツインジャスティス」


それは中途にあるビルをブチ貫き、余波のみでアスファルトを消し飛ばし、私に襲い掛かる。


分かってはいた、理解してもいたが、いざ目の前にすると足が竦んでしまう。

こういう訓練なのだ、聡いイヴェルさんのことだから私が失敗した時も何らかの対処をしてくれるだろうと己に言い聞かせても、身体が言うことを聞かない。

ブロードソードを持つ手は油でも塗りたくったかのように冷や汗で滑り、膝が例えようもないほどがくがくと振動している。


頭の中は真っ白どころか恐怖や畏怖の感情で埋め尽くされ、カウンターどころか魔法一つ発動することなく、流星の襲来をただただ立ち尽くして待ち受けていた。

――だから、危機意識を持ったのだろう身体が勝手に反応してくれたのは、単なる奇跡でしか無かったと思う。


咄嗟に魔力を集束し、野球のバットの如く乱暴に、剣技もへったくれもない雑なフォームで一振り――。

ただ弾き飛ばすだけでは無く、若干の魔力を付与させて、特別な魔導式を展開させて(というか、そもそもこういう特別な処置を取らないと、エース級の大魔法は弾き返すことすら出来ない)、カウンターを喰らわせる。


……その後のことは、よく覚えていない。

だって、その時は命の危険すら感じ、無意識に防衛行動をしたんだから。


イヴェルさん曰く、亜麻色の光を織り交ぜた銀色の流星は彼女の許に届くことなく、どころか見当違いの方向に飛んで行ってしまったそうだ。

当然破壊活動を縦横無尽に行ったのだろうが、事前に結界を張っていたお陰で見る影もない。


やっぱり便利だね、魔法って。

うん、凄く便利だよ、魔法。



「大丈夫かのう?」


大して心配をしていないという風の飄々(ひょうひょう)とした表情を作りつつ、イヴェルさんが声をかけてくれる。



「あ、はい。大丈夫です」


「ふむ。ちと、やり過ぎたかのう?」


ちょっとどころじゃないと思いますけど、と心中でツッコミを入れつつ、いつの間にか握られていたタオルで汗を拭く。

冷や汗なんだか、本当の汗なんだか分からないが。



「ふむ、それで先の訓練のことじゃがな、カウンターとしては失敗じゃが、儂の試練としては成功じゃな」


「あ……すみません。……え? 試練?」


いつの間に?と首を捻る私。

答えは彼女がすぐに言ってくれた。



「誰かが既に言うたかもしれんがの、圧倒的な力の差に屈することなく猛然と立ち向かっていける魔導師というのは限られておる。

 瑞紀のことじゃから心配はないと思うたがの、念の為じゃ。試練を課して、試してみたのじゃ」


「……それで、私は合格したんですか?」


「ふむ、まあ……及第点と言うたところじゃがの」


口調や言葉こそ厳しいものの、顔は嬉しそうにニヤけている。

ヴェスリーさんといい、イヴェルさんといい、なんでそんなに嬉しそうな顔が出来るんだろう。

教え子が優秀なのを誇りに思っているから、とか? いや、流石にそれはないか。



「まあ、カウンターの基本はアールグラス殿にでも教えてもらうが良かろうて。

 剣技は言わずもがなじゃし、魔導の基礎もヴェスリー殿に鍛えられてかなりのものになっておる。

 研修が終わる頃にもなれば、エースの仲間入りも考えられるかもしれんのう」


「はは、それは流石に大袈裟ですよ~」


口では否定しつつも、たまにそんな偶像を抱いたりはする。

イラヴェントと同じくらい強くなって、不老不死を叶えた後のローズアグストと一緒に旅をする……みたいな感じの。

悪夢師殺しのエキスパートと噂を聞いたことがあるから、願わくばその旅に同行して頼りにされたいなぁ……とかね。


まあ、所詮弱者の妄想なんだけどね。



「……確かに、魔力量の低い者がエース級というのは、あまり聞かん話ではあるがの、可能性が無いわけではないぞい」


「え? 例えば、誰が?」


「例えば……今のエースで言えば、ヴェスリー殿、アールグラス殿などが当てはまるのう。

 儂も当てはまると言えば当てはまるが、這い上がってきた訳じゃないからの」


見事に男性陣。

女性の方が魔力量に恵まれているとか……ではないよな。

現に私の魔力量少ない方だし。



「そういえば、私がまともにやり合えるって誰かいますか?」


「……うむ? 瑞紀がまともに戦える相手か? 

 そうさのう……。並みの魔導師相手には善戦出来るとは思うがのう……」


前々から思っていたことを尋ねると、イヴェルさんは深く考え込んでしまった。

あれ? そんなに難しい? 

それとも、私が相手出来る相手ってそんなに限られてるのかな?



「……後から教えようかの」


「…………」


限られているんだ……。

(※当時のあとがきより抜粋)


読者様からご要望がありましたので、急遽ローズアグスト登場フラグを立てました。

今後も何度か登場フラグを立てていき、Episode8とか9辺りで実際に登場させようと思っています。



あと、短編においての〔魔導師事務捜査隊〕エースのことについて大まかに書いておきます。

初見の方、どうぞご利用下さい。


〝揆裏の窮蘭〟ノーヴェンヴァーの砲撃型魔導師『揆彗の護り手』香高未歌(所有色:空色)

昔は〔禁忌の遺産〕管理部に勤め最前線で活躍していたが、現在は新人の強化に努めている。


〝馬蝋の華蘇〟BUⅢの砲撃型魔導師『曝麓』ヴェスリー(所有色:蝋燭色)

29歳の時点で前線からは退いており、魔導師教育部で訓練司令官と言う役職に就き、その道で地味に活躍している。

ちなみに、皆様お察しの通り、『ヴェスリー』は本名ではない。


〝琵穹の環〟グルスミンの投槍型魔導師『潮來の遂し手』アールグラス・ヴィンゼル(所有色:鉄色)

〔禁忌の遺産〕管理部に勤め、百戦錬磨の投槍使いとして畏怖・畏敬の念を集めつつある。


『神雷の導き手』イヴェルティシィス・ジュリィンヅメルト(所有色:銀色)

〔禁忌の遺産〕管理部で活躍しているばかりか、天才的な頭脳を活かして軍師役もこなしている。

次期総大将にならないかと未歌に薦められているが、本人はその座に就くべきは自分ではないと断り続けている。


〝龍の双牙〟アーストヴァドの双剣士『紫双の喚び手』イラヴェント・テシェール・ソンティアル(所有色:竜胆色)

〔禁忌の遺産〕管理部で活躍し、最前線を駆けるエースである。

空戦機動と併用する双剣術と脅威の殲滅力を誇る竜召喚というスキルを持っており、単純な戦闘能力なら未歌に次いで二番目だという。


〝破滅の豪燐〟アグドザイパーの打撃型魔導師『破滅の齎し手』微雨壕蒐(所有色:琥珀色)

〔禁忌の遺産〕管理部で活躍するエースの一角。瞬間的な大威力を喰らわせることが出来、戦場では常に最前線で駆け抜ける。エースの中で唯一の陸戦魔導師。

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