表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

日向にて

作者: 有屋すもも
掲載日:2016/04/26

山積みされた洗濯もの。

折り重なり、しわくちゃになりながら、まだかまだかと私を急かす。

おどけたように、ふうっと息吐き腰下ろす。

斜めに降り注ぐ日射しが、心地よい空気を作っている。

まだ、まだ、気持ちは動かない。

絶妙なあたたかさ、思わず欠伸が出てしまう。

目の前に、山があれば登る人?

残念、私は、目の前の山は眺めていたい。

それでも、この山は片付けたい。

私はここに寝転びたい。贅沢な退屈を味わいたい。

この私だけの日向にて。

私は決心した。この山に挑みます。

動機は不純?まずはカラフルなタオルから。

すすすっと手際よく、色とりどりのタワーが完成。

スローなライフが憧れ。比例して山はどんどん高くなる。

だけど、私はこの山に挑みます。この山を片付けたい。

淡いももいろに包まれて、贅沢なお昼寝。

動機が不純?いつの間にか、リズミカルに手が動く。

ぱぱんっと弾みつけてシワ伸ばし、さささっとお手頃サイズに変えていく。

しわくちゃな山は無くなって、カラフルなタワーがたちならぶ。

ある意味、山頂制覇に心は達成感に満たされる。

さあ、ささやかな贅沢。ひとときの日向ぼっこ。

寝転がって背を伸ばし、力の抜けた体が気持ちいい。

ほら、もう眠りに満たされていく。

あれ、たたたた、小さな音と振動が近づいてくる。

あれ、きゃっきゃと笑い声が私の周りをぐるぐる回る。

私は一気に力を入れて飛び起きる。

やっぱり、わが家の愛しき暴れん坊。

走って、跳ねて、転がって、全身全霊で暴れて遊ぶ。

ローアングルで君を見て、まさに怪獣王が現れた!

カラフルタワーはぺしゃんこで、全部台無し、お昼寝終了。

だけど、贅沢な時間、君と山岳ジオラマで怪獣ごっこ。

がおー、ぎゃおー、洗濯ものの山にこだまする。

バタバタ、ピョンピョン、ゴロゴロが終わったら、ほどよい疲れが待っている。

淡いももいろに包まれて、きっと君とお昼寝タイム。

ささやかな贅沢が待っている。この日向にて。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ