フェデルクの陰謀
深夜零時。
みんなが寝静まったころ、美冬の部屋のドアがノックされた。
その音で起きた美冬が寝ぼけ眼を擦りながら、ドアを開ける。
「……誰ですか?こんな遅い時間に……、って、飯田君と、……フェデルクさん?」
「はい。夜分遅くに申し訳ありません。今夜は……」
そういって、光る目を美冬にあわせ、
「あなたをいただきに来ました。」
そう言った。
見つめられた美冬は、自分の体が熱くなるのを感じていた。
自分の中から、この人のモノになりたい。この人の愛を感じたい。この人に抱かれたい。
なぜか、そんな気分になっていく。
「はい……。どうぞ、貰ってください……。」
そう言って部屋の中にフェデルクを入れて、ベッドに倒れ込む美冬。
その美冬の目は虚ろで、その姿を見て顔をいやらしく歪めるフェデルク。
彼の手が美冬の顔に触れる。
触れただけで、筆舌しがたい快楽が美冬の中に電撃のように走り、もっと求めたくなってしまったその時だった。
美冬の脳裏に、ある少年の笑顔がぼやけて見えた。
その少年の、可愛らしく、そしてどこか優しい笑顔。
そんな笑顔が思い浮かんで、美冬は咄嗟にフェデルクを突き飛ばす。
「え……?……何で?」
突き飛ばされたフェデルクもそうだが、突き飛ばした美冬もわけのわからないと言った顔をしている。
「あぁ!?何しやがんだこのクソ女!」
そう言って美冬の腕を乱暴につかもうとした瞬間……、
美冬の銀の指輪から、綺麗な金色の魔法陣が発生する。
そして、そこから出てきた、黒い執事服をまとった少年が、フェデルクを吹き飛ばす。
フェデルクを蹴り飛ばした、少年は美冬に微笑みかけた。
「美冬、久しぶり。元気だったか?」
そういって、春輝は美冬の頭を撫でた。
フェデルクの能力、それは暗示の魔眼と魅了の魔眼です。
二つとも、使用者のモラルが試される魔眼と言えるでしょう。
さて、次回は春輝王子の「お仕置き♡」です〜♪
皆様、ご期待くださいな。R15ってどこまでセーフなのか疑問に思っている作者さんです。




