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血印魔術の使用法
「うがー!どうやったらできるんだー!」
そう言って地面に座り込んで両手を上げる愛歌。
苦笑いしながら千秋がアドバイスを始める。
「愛歌さんやい。腕に力を集中させる感じで魔力ごと血を集中させれば出来るかもよ?」
「え、えーと。腕に力を集中?それって凰雅なんかがやってる右手が疼くみたいな?」
「イメージではそんな感じかな?まあ、やってみれば?」
「わかったー。」
そう言って、魔力を腕に集め出す愛歌。
しかし、やはりただの身体強化魔法と同じになってしまう。
すると、愛歌が何かをひらめく。
「……あ。これ使えそう。[血流操作]!」
愛歌がそう言うと腕に暗赤色のオーラのようなものがうずまき始める。
「で、出来た?」
「それで壁を殴ってみたら?」
冗談半分で千秋は言ったのだが、愛歌には通じなかったようで。
気づいたら、大きな音と共に壁が崩れていた。
「おー!凄い!」
それに興奮したような声を上げる愛歌。
その光景に呆れたようにため息を吐く千秋。
(やっぱりハル兄みたいなツッコミ役がいないと自重しないよこの人たち……。)
そんなことを思うのであった。




