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執事流異世界物語  作者: 一兄@茄子推し
1章~執事道は意外とハード?~
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真人は快楽を求めて迷宮へ潜る

迷宮探索4日目になって、オリガがこんなことを言いだした。


「正直、今のお前達と俺達では戦力差に差が出てきてしまっている。だから、ここから先は勇者と騎士に分かれて行動しようと思う。良いだろうか?」


「ふむ……?つまり我々に行けるところまでいけ、と?」


そう応答する真人。


「ああ。お前達の実力で、どこまで行けるか見てみたい。だが、無理はするなよ。ダメそうならすぐに引き返すのが約束だ。」


「分かっている。俺達も死にたがりなわけではない。ヤバそうなら逃げるさ。」


そんなこんなで、勇者組の地獄のような日々が幕を開けた。





それから3日。勇者達は生きる屍と化していた。


「ねぇ……真人さん?どこまで降りる気なの?」


「ん?もちろん行けるところまで、だが?」


「……今、23階層だよ?そろそろみんなの体力的にもきつそうだし、入ってから何日たってるかちゃんと把握してる?」


「ん?もちろんだとも。入って3日。食糧的にもそろそろ限界が近づいていることも把握してるさ。で、それがどうした?」


「どうした?じゃないよ!帰ろうよ!ねぇ!帰らないの!?」


「もちろん帰るつもりさ。25回層のボスさえ倒せれば。」


「……それ、20階層のときも言ってたよ?」


「ん?そうか?だが、まだ満足できてないからな。」


「……これで?」


「これでだ。」


頷く真人に盛大なため息を吐いた千秋。

勇者達は半分以上が満身創痍の中、ひたすら迷宮を突き進むのであった。





そして更に6時間と少しの時間が経ち。

真人たちは、ようやく25階層にたどり着いた。


「よし、みんな。ここが正念場だよ。頑張ろう。」


「お前ら、これで終わりだ。さあ、行こう。」


そう言って先陣を着る真人と千秋についていく勇者達。

傍から見ればその光景は、さながら死地へ赴くボロボロの戦士のように見えるのだろう。

しかし、その勇者達の目には、やる気の炎が灯っていた。





25階層のボスは、ミノタウロスであった。

王道といえば王道なのだが、そのミノタウロスは明らかに今までの魔物と実力が違うことが、はっきり分かった。

纏う空気の力強さに、気圧されそうになりつつも、勇者達は武器を向ける。

そうして、戦いが始まった。


いつも通り、前衛のメンバーが前に出てひたすら剣で相手の注意をひきつけている間に、魔法を打ち込むスタイルで行こうとした。

しかし、それは叶わなかった。なぜなら、あまりにミノタウロスの体は硬かったからだ。

剣は一切通らず、ミノタウロスの腕の一振りで吹っ飛ばされる前衛。

それに驚きつつ、後衛も攻撃を開始するも、その攻撃は全く通らない。

それに愕然とした一同に、ミノタウロスが近づき、拳を振りおろす。

それを避けつつ攻撃を加えるも、一切効かないことに唇を噛む勇者達。


「真人さん、あれ、勝てる?」


「きついかも知れん……。土壇場だが、“アレ”を試そうと思う。いいか?」


「了解!みんな、敵の注意を引きつけつつ後退!真人さんが一撃ぶっぱなすよ!」


その声に反応して、勇者達が動き出す。

その動きに機敏に反応するミノタウロス。

それをありがたく思いつつ真人が準備を始める。


「イメージ……。イメージするんだ……。よし、行けるぞ!」


その言葉で全員が後退する。

そのせいで、真人の方へミノタウロスが近づいてくるが、既に真人の銃口には、光が集まっていた。


「チッ!間に合わない!だれか、援護を頼む!」


「任されました!」


そう言って、ミノタウロスに一番近かった美冬が、身体強化を全力で行使し、ミノタウロスの顔に蹴りを入れる。

驚愕の表情に染まるミノタウロス。

そして、一同も驚愕の表情に染まった。

美冬の頭に生えていたモノに、全員が唖然とした。

そして、ミノタウロスに出来たそのスキを見逃さず、真人は引き金を引いた。


光線弾(レーザーバレット)!」


光が、あたり一面を覆いつくした。

レーザーってなんか、ロマンですよね!

プロト・クーゲルには本来レーザーを放つ機能はありませんが、真人さんが無理やり銃口に集まるように魔導を使ったわけです。それを、プロト・クーゲルが魔力弾で打ち出したと。


今回の話を書く時に聞いていた曲は、LiSAさんの「träumerei」です。テンポが良くて、LiSAさんの曲の中では一番好きだったりします。

作者は、音楽を聞くのが大好きなので、読者様にコメント欄で曲を教えてもらえたら、それだけで幸せすぎて死にかけます。そして、甘すぎるシーンを沢山書きます。


さて、今回はこの辺で。また次回です♪

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