表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
執事流異世界物語  作者: 一兄@茄子推し
1章~執事道は意外とハード?~
60/126

馬車の中で

「えへへ〜♪」


そんな声を上げつつ、表情を緩ませながら自分の左手の人差指にはめている銀色の指輪を見つめ続ける美冬。

そんなことはつゆ知らず、美冬の肩を借りて爆睡している愛歌。

そんな光景を一切気にせずプロト・クーゲルのダークグレーの銃身を撫でて微笑み続ける真人。

そして、その光景をみて苦笑いする千秋と他の勇者達。


「美冬さん、指輪、もらえて良かったね。」


千秋がそんなことを言う。


「はい!メイド服も着てもらえたし……。はっ!?私、今日死ぬんでしょうか!?運があまりに凄すぎて怖いんですけど……!」


「それは……ないんじゃないかな?

にしても、ハル兄が大人しく女装を受け入れるなんて……。

ハル兄の女装を見たの、何年ぶりだろ。」


「昔もしてたんですか?」


「うーん、してたというよりさせられてただね。昔、引っ越す前の頃の隣のおばさんが、ハル兄のこと凄く気に入っちゃって、ずっと着せ替え人形にされてたし。」


「……ちっちゃい頃の……春輝君……!見たい!見たいです!」


「うーん、向こうの方の世界に置いてきちゃったからな……。今からスマホの画像フォルダ探してみるけど、期待しないでね?」


そう言って、スマホを起動する千秋。


「んー、あ、あった。……なんかノリノリでスカート履いてるように見える……。」


「か、かかかか、可愛いぃぃぃ!何この子可愛すぎですよ!」


「ハル兄、昔は心底嫌がってたはずなのにな〜?なんでこんなピースしてるんだろ?」


「え?嫌がってると思いますよ?目が笑ってませんもん。」


「え?全然そうには見えないけど……。」


「え?分かりませんか?ピースもちょっとぎこちないし。でもそこが可愛い!この画像、後でください!」


「う、うん。……美冬さんって、ハル兄のことよく見てるよね。」


「当然です!春輝君の事なら、右に出る人はいないと自負しています!」


「え!?肉親である俺すらも!?」


「えーと、じゃあ問題です!春輝君のホクロは合計何個あるでしょう?」


「え……、逆に把握してるの?」


「もちろんですよ!答えは3個です。右足首と左手の甲と左足の太ももにあります。」


「なんで知ってるの!?美冬さん、どうやってそこまで調べあげたの……?」


「女の子には秘密がいっぱいあるんですよ♪」


「今聞きたくなかったよ……、そのセリフ……。」


そう言って呆れたようにため息を吐く千秋と上機嫌になる美冬。


そうして、馬車は迷宮都市に近づく……。

恋する乙女は盲目とよく聞きます。本当なんでしょうか?

どうにもそこら辺の知識は恋愛経験のない作者にはきつい所です……。

ちなみに、今回のお話はHoneyWorksさんの「世界は恋に落ちている」という曲を聴きながら書きました。こんな感じで、作者の書いてる時に聞く曲をあとがきで書こうかな?と思ったりしてます。

あ、あと、オススメの曲があれば教えて欲しいです♪


ではでは、今回はここら辺で。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ