朝食 part2
春輝が朝食を作り終わったのは、いつもの時間より5分ほど遅かった。
急いでリオネスの部屋に行く春輝。
ドアの前に着くと中から笑い声が聞こえ、なぜ笑ってるのか少し気になりながらもドアをノックし声をかける。
「お嬢様、申し訳ありません、少し遅くなりました。中に入ってもよろしいでしょうか?」
「う、うむ!はいっていいぞ!」
そう言われたため、部屋に入る春輝。
そこには、何故か美冬とメイド服を来たリオネスがいて、そんなリオネスが春輝に向かって、
「お、おかえりなさいませ。御主人様?」
と言った。
春輝はその光景に困惑し、そのそばにいたジルに質問する。
「ジルさん、これ、どういう状況ですか?」
「そこにいるミフユ様とお嬢様とミーシャ様が、ハルキ殿の喜ぶことについてお話していまして、お嬢様がメイド服でお出迎えする事になったようです。」
「……そ、そうですか。」
そういって、リオネスに向き直る春輝。
リオネスはなんだかワクワクしたような表情で春輝を見ている。
そんなリオネスに春輝は、
「よくお似合いですよ、お嬢様。」
と声をかける。
その言葉に満足したのか、
「そうか!そう言ってくれると嬉しいぞ、ハルキ!」
と、返してくれるリオネス。
その隣にはちょっと羨ましそうな顔をした美冬と苦笑いするミーシャがいた。
「それよりも、ご飯だな!ハルキ。今日の朝食はなんだ?」
「あ、そうですね。今日の朝食は時間もなかったので、簡単なものです。メニューは、フレンチトーストと、プレーンオムレツとヨーグルトです。食パンが厨房にあって助かりました。」
「では、朝食としようか!」
そういって席に座るお嬢様。
ジルとミーシャもすわり、美冬がどこに座るか迷っていた。
「あ、そういえば美冬は何でいるんだ?」
「せっかくだから朝ごはんを一緒に食べたいな〜って思ったんです。それでリオネスの部屋に訪れたら、春輝君の喜ぶことの話になって。」
「なるほど。……あ、美冬の分の朝食は俺の上げるから。俺は今あんまりお腹空いてないし。」
「え!?そんな、悪いですよ。」
「いいんだよ。お腹空いてないし、代わりに食べてくれ。」
「……春輝君がそういうなら。」
そういって春輝の席に座る美冬。
春輝はそのそばに立つ。
そんな風景をニヤニヤしながら見るミーシャ。
「なんだ、ミーシャ。そのなんかムカつくにやけ顔は。」
「別に〜?彼女に対して優しいんだなぁ〜って。」
「うっさいほっとけ。」
「春輝君は誰に対しても優しいですよ?」
「私に対しては優しさの欠片もないと思うんだけど。」
「それは、俺のお前への好感度がゼロを下回ってるからだろ?」
「言ってくれるじゃない。これからさらに下げてやりましょうか?」
「大丈夫だ。もう下がることがないくらい下だから。」
そう言ってにらみ合う二人。
そんな光景にため息をつくジル。
そんなことは全く気にせず、朝食を食べるリオネス。
そのにらみ合いを苦笑いしながら見つめる美冬。
そんな朝食の風景だった。
作者「あとがきに書くことがなくなって絶望する作者です。」
千秋「まあ、無くなるだろうね……。次の回あたりに番外コーナーでもやったら?」
作者「……そうですね!ありがとう!千秋君!」
千秋「なんか元気づけなかったら良かったとちょっと後悔……。」




