転移魔法
「で、転移魔法ってどうやって使うんです?」
「私も、転移魔術は見たことがありますが、転移魔法を見たことはないんですよ……。」
「うーん、どうしたもんかな〜。」
そう悩んでいると、春輝の耳に、いや、脳に直接声が聞こえた。
『やっほ〜!初めまして東雲春輝君!ボクはこの世界の神様だよ〜!』
「はぁ?何の話だ?」
そう独り言を呟く春輝を驚いた顔で見るジル。
「ハルキ殿、いったいどうされたのですか?」
「なんか自称神を名乗るやつが話しかけてきたんですけど……、ジルさんには聞こえないんですか?」
「……そんな声は聞こえませんが?」
『そりゃそうだよ〜。だって話しかけてないし。』
「ジルさんには話しかけてないって言ってます。」
「……はあ。そうですか。」
訝しげな表情で春輝を見るジル。
そんな視線に気づかないまま、春輝は自称神に喋りかける。
「で、その神様が何のようだ?」
『君に、転移魔法の使い方を教えてあげようかな、って思ってさ!ボクが直々に教えてあげるよ!』
「……なんで?」
『なんでって、君が困ってるからに決まってるでしょ?小さい頃に困ってる人は助けなさい。って習わなかった?』
「お前の言葉からは一切そういう気持ちが伝わってこなくてな……。」
『ひっどいな〜!もう!ボクじゃなかったらもう怒って教えてあげないところだよ!でも、ボクは優しいから教えてあげるね!』
「そーか。で、どうやって使うんだ?これ。」
『使い方はそんなに難しくはないよ。Lv.1の状態だと、マーキングって魔法を使って予め印をつけておくのさ。で、その間を転移できるって言うのが転移魔法Lv.1だよ。』
「ふむ。魔術みたいだな。」
『本来ならもっと転移魔術は手間暇かけてやるものだから、これも立派な魔法の領域だよ!あ、それと注意しておくべきなのは、転移魔法は転移する距離に応じて魔力の使用量が上がるよ。だから遠くにいる人の所へ飛んで、そのまま帰れない〜なんてこともあり得るから、気をつけてね!以上!素敵な神様からでした!』
「あー、はいはい。ありがとな。」
『えへへ〜、いいってことよ〜!』
そういって、春輝の自称神様との会話は終わった。
「ジルさん、いまからさっきの変なやつに教えられたとおりにやってみますね。」
「はい。わかりました。で、どんなことを話されたのですか?」
そう言われたので、言われたことをそのまま話す春輝。
「それだと、マーキングという魔法を先に使う必要があるのでは?」
「そうですね……。試しに、ここにマーキングの魔法を使って、その後外から転移を使ってきますね。」
そういって、[目印]とその場で呟き、外に出ていく春輝。
ジルがそこに立っていると、春輝がマーキングした所に白い魔法陣が現れ、そこに春輝が転移してきた。
「ふむ。これ、面白いですね。」
そういって、転移を繰り返す春輝。
それをにこやかに眺めるジル。
「どうです?転移魔法は。」
「遠くに飛んでいないので、まだ分かりませんが、この距離でも意外と魔力を使いますね。そんな連発できる魔法ではないかもしれません……。」
そこで、ジルがたった今思いついたことを口にした。
「何か物にマーキングしておいて、それを目印に転移する、というのはどうでしょうか?」
「それ、いいですね!この後、凰雅に頼んでみることにしますね。」
朝の訓練はそんな感じで終わった。
神様「と、いうわけで!今回からボクもあとがきに参加するよ〜!みんなヨロシクね!」
春輝「え〜。」
神様「心底嫌そうな顔をされた!?なんで!?」
春輝「だっていちいちうるさいし……。なんか愛歌とキャラ被ってる感じがちょっとするし……。」
神様「ひどい!ボク神様なのに!神様なのに!!」




