プロト・クーゲル
ミーシャの謝罪の騒動の後、春輝は食堂へと向かっていた。
食堂へ入ると、何やらたくさんの視線を感じた。
その視線に篭った感情は、祝福や羨望、嫉妬など様々なモノがあったが、春輝はそれを無視して美冬たちのいる席へ近づく。
するとそこでは、凰雅が穏乃にもたれかかられ、幸せそうな雰囲気を全開で出していた。
春輝はその様子を見て、自分も美冬の隣に座りながら、
「凰雅、そっちも上手くいったみたいだな。何よりだ。」
と、凰雅に語りかけた。
「うむ。我は今、幸せである!ハルキも、上手くいったようで何よりだ。」
「ああ、ありがとな。」
すると、その幸せそうな空気で居心地の悪さを感じていた真人が、珍しく自分から話をふった。
「二宮、お前が幸せになるのは勝手にしてくれて構わないんだが、銃の方の制作は進んでいるんだろうな?」
「おお、そういえばすっかり言うのを忘れていた。三条殿、頼まれていた銃だが完成した「本当か!?」……ああ。」
そういって、凰雅が所々に青白い綺麗な線が刻まれたダークグレーの銃を取り出す。
「最初は金属の弾丸にしようと思ったのだが、あまりにコスパが悪いと思ってな。
技術班の者達に相談したところ、「使う方が魔術師ならば、魔力の弾丸で構わないのでは?」と言われ、お前の魔力を使うことでそれを魔力の弾丸にする事にした。
そこに刻まれている青白い線は、魔法陣と似たようなものだ。そこに、お前の魔力を通すことで正真正銘、三条殿だけの銃になる。」
「ほう……。後で試しうちしても構わないか?」
「もちろんである。今この場で、その銃に魔力を通して、名前をつけてしまってはどうだ?」
そういって、銃を差し出す凰雅。
真人がその銃の青白い線に触れると、より一層輝きを増し始めた。
「それで魔力登録は完了だ。名前を付けてやれ。ちなみに、我のおすすめはワールド・エンド・ブラス「プロト・クーゲルにしようと思う。」……ほう?名前の由来は?」
「どうせこの後改良を重ねるのだから、初期型という意味でプロト。クーゲルはドイツ語で弾丸という意味だ。」
そう言って、口元を綻ばせながらその銃、プロト・クーゲルを撫でる。
「いいんじゃない?カッコイイし!」
と、千秋。
「我としても良い名だとおもうぞ。」
と、凰雅。
「ああ、いいんじゃないか?」
と、春輝も同意し、決まりとなった。
ちなみに、女性陣にはよく分からないようで、少し首をかしげていた。
銃の名前に悩み、30分以上悩みまくったあげく、Google先生に頼り、いろいろなドイツ語の単語の意味を調べまくって、クーゲルという単語を導き出し、疲れ果てて倒れた作者の姿がそこにはあった。
銃関連詳しくないんですよぉぉ!(涙目)
新しい銃を作ることになった時は、読者様に頼らせてもらいたいです(*´ω`人)




