力の振るい方
「ハルキ殿は物覚えがいい……という枠には収まりませんね。何かステータス隠蔽されているのですか……?」
「いえ?特には何もしてませんよ?普通に見て、真似しただけです。」
「真似したって……簡単なことではないんですよ?騎士の皆さんでも、一年以上かけて会得する技術なんですから……。」
「え?治癒魔法一つにそんなかかるんですか?」
「えぇ。お嬢様でも、会得には三ヶ月ほどかかっておりました。治癒魔法は騎士にとって必須と言えますからね。」
「へ〜。あ、看破の魔眼が関係しているのかも知れませんね。魔力の流れが見えるから、その真似をしただけですから。」
「なるほど……。それでも異常ですよ……。見たところで真似なんて普通はできません。」
「別に俺は普通ですよ。至って普通の一般人です。人の真似が上手いとは言われたことがありますが。」
「…では、魔力障壁に取り掛かりましょうか。」
「はい。」
そういって、ジルは全身に魔力障壁を張る。
「この状態で、殴ってみてください。」
「はい。」
全力を込めて春輝が殴ると、ジルが吹っ飛ぶ。
「ジルさん!?大丈夫ですか?」
「ハルキ殿……、わざとやりました?」
「いえ!魔力障壁がどのくらいか分からなかったので、とりあえず全力で。今治癒をしますね。」
そういって、春輝の手から漏れだした治癒魔法の光に、ジルは驚く。
彼の手から出る魔力は、ジルのものとは比べ物にならないほど高密度のため、普通はありえないスピードで治癒しているのだ。
「……ハルキ殿。あなたの力の振るい方について、真剣に話し合わねばなりませんね……。」
「……はい。」
そういって、ショボンとする春輝なのであった。
うーん、やっぱり前回と前々回、一纏めにした方が良かったですかね?




