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執事流異世界物語  作者: 一兄@茄子推し
序章 始まり
3/126

もうすぐ来る日常の終わり

2016年 5月21日 8時24分頃、イルセ王国の王城にて


「召喚準備!完了しました!ただ今より、魔法式を起動したいと思います!国王様、宜しいでしょうか?」


宮廷魔術師長である、ラルトクスという男が、叫ぶようにして準備完了を告げる。

それに対し国王ラギアヌスは、ゆっくりと頷き、立ち上がり、大きな声で宣言する。


「よろしい。では、これより勇者召喚へ取り掛かる!皆、全力を尽くして最高の勇者が出るように、魔力を注ぎ込め!」


と。

ラルトクスは、他の宮廷魔術師達と頷き合い、魔力を注ぎ始める……


「現地点の座標を確認……完了。つづいて、召喚座標の探知式、起動……完了。探知開始……」


そうして、召喚の儀式は、召喚される側の意思を無視して進む。





2016年 5月21日 8時24分 日本の某高校にて


「おっはよ~!みんな元気してた?私は超元気だったよ

~!」

「おはようございます〜」


元気な声を上げて入ってきたのは、1年2組の誇る美少女3人の内の1人、舞鶴愛歌(まいづるまなか)。可愛らしい顔立ち。小さめの身長。長い黒髪をツインテールでまとめた美少女である。

もう一人、愛歌と一緒に入って来たのも、美少女3人のうちの1人、今上穏乃(いまがみしずの)。オレンジ色にも見える茶髪、落ち着いた感じを与える美しい顔立ち。クラス1の巨乳の持ち主である。


「やっほ~愛歌ちゃん!元気だったよ~!」

「あぁ!穏乃様!あなたに会えるのを心待ちにしていました!」

「マジで穏乃ちゃんの胸をパフパフしたい。」


といった具合に、みんなも返事を返している。

春輝達も、


「おはよ。2人とも。」

「ふはははは!おはようである!舞鶴殿!今上殿!」

「お…は……よ…………う……」


と、返事をした。真人は、睡魔に負けかけている。

すると、愛歌と穏乃は、


「また三条のバカは夜更かししたの~?ほんっと、懲りないよねぇ~」

「あら?私の胸は高いわよ〜?あと、二宮くん、前も言ったけれど、穏乃とよんで欲しいわ。」


と、言いながら、自分の席にカバンを置いて、春輝たちの方へやって来た。


「あれ?あと来てないのは望月さんと千秋?千秋はともかく、あの子が遅いなんて珍しいね。」


と、愛歌。


「ん?女子を下の名前で呼ぶというのは緊張してしまってな……申し訳ないのだが、このままでも良いか?」


と、凰雅が返す。

それに対し、穏乃が少し残念そうな顔をしながら、


「……仕方ないわねぇ。許してあげるわ。」


と、言った。すると、愛歌の話に上がっていた、望月美冬(もちづきみふゆ)が教室に駆け込んできた。


「……お、おはようございます!良かった……間に合ったぁ……!」


……息もたえだえになりながら。

彼女、望月美冬は、1年2組の誇る美少女3人の中でも一番人気がある。美しい黒髪、美しい顔立ち、優しく真面目な性格、成績も優秀と、どこをとっても完璧な美少女である。

だからこそ、こんなギリギリに来る事は、彼女を知るものならば、意外と思うわけである。


「おはよう、望月さん。どうして遅れたんだ?」


と、春輝が最初に声を掛けた。

すると、美冬は少し頬を赤らめながら、、


「ちょっと、人助けをしていたら時間がかかってしまって……」


と、実に彼女らしい理由を返した。

それに対し、みんなも納得したような表情になった。


そうして、殆どの人間が揃い始めた頃、時計は、8時27分を指していた……




同時刻 イルセ王国の王城にて


「……座標探知、完了!固定開始……」


少しずつ、召喚の準備は進んでいた。

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