添い寝
11時頃、勇者の皆が寝静まった頃。
春輝はいまだに寝れずにいた。
理由は背後で可愛い寝息を立てて寝ている先ほど出来たばかりの彼女にある。
美冬と春輝が部屋に戻ろうとした時、突然美冬が
「今日は一人で寝たくありません」
と言い出し、袖の後ろを引かれ、
春輝が(何この子可愛い)と思いながら理由を聞くと、
「一人になったら絶対嬉しすぎて寝れないからです!お願いです!一緒に寝ませんか……?」
流石に、今隣で寝られて理性を抑えられるか危ういので、どうやって断ろうか悩んでいると、
「私と寝るの……嫌ですか?」
と言われたので、
「……それを言うのは、ずるいよ」
といいながら、結局了承するのであった。
寝巻きに着替えてきた美冬を部屋に入れて、10分。
彼女が寝息を立てるのは早かった。
正直、春輝もそういう事を期待しなかったわけではないのだが、泣きつかれたであろう彼女にそんな事を言う気持ちにはなれなかった。
寝返りを打ち、目の前の寝ている美冬をみて、すごく抱きつきたくなったが、起きてしまうだろうから諦めた。
代わりに髪を撫でていると、気持ちよさそうに声をあげたので、とてもいい気分になった。
もう少し撫でていると、美冬が目を覚ましてしまった。
「ん、んぅ?」
「ごめん、起こしちゃった?」
「はっ!今のやりとり、カップルっぽいです!」
そんな事をいう美冬に苦笑する春輝。
「春輝……くん。その、いいかな?」
「ん?どうかしたの?」
「抱き枕にさしてくれないかな?」
「……美冬さん、それをしたら美冬さんのとても自己主張の強いその胸が俺の背中にあたって凄い俺が役得になるんだけど、いいの?」
「春輝君が望むなら、私はいつでもいいんですよ?」
「何の話!?」
「何の話でしょうか?」
そう言ってクスクス笑う美冬。
「あ〜、俺の彼女は可愛いなぁ……。」
「ありがとうございます。春輝くん。ちなみに、実は春輝くんがいつ襲ってくれるのかなって、心待ちにしてたんですよ?」
「入ってきてすぐに寝たあなたが言いますか……?」
「ちょっと期待してたのに裏切られた気分で拗ねて寝ました。」
「美冬はエッチな子だなぁ……」
「エッチな子は嫌いですか?」
「いや、むしろ大好きだぞ。」
「今のカップルっぽかったですね。」
「だから俺達はカップルだぞ。」
そういって軽くキスをする2人。
「でも、疲れてたのは本当ですから、そろそろ私、もう一度寝ようと思います……。明日も騎士団の訓練はありますし……。」
「……いま気づいたんだけど、この後二週間は美冬と会えなくなるんだよな。」
「……あ。」
「今のうちに美冬成分補充しとこっと。」
「もう、春輝君ったら。」
そう言って、抱き合う2人。
その後、抱き合ったまま、眠気が襲ってきたようで、二人とも揃って寝てしまうのであった。




