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執事流異世界物語  作者: 一兄@茄子推し
2章 ~迷宮踏破!~
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取り返しのつかないこと

壁にもたれかかり、真人はため息を吐く。


「真人、どうかしたか?」


凰雅が穏乃に治癒魔法をかけてもらいつつ、真人に話しかける。


「いや……、オリガはどこへ行ったのか、少し気になってな。」


「……そうだな。おそらく、先の階層に進んだのだろうが……。」


「……嫌な予感がする。」


そう言って、真人が立ち上がる。


「先を急ごう。あいつの目的が何であれ、止めるべきだ。」


「その通りだが、もう少し待ったらどうだ?まだみんなろくに動けまい。」


凰雅がそう言うと、真人は顔をしかめた。


「……多分、あのまま放っていたら、取り返しのつかないことになる。そんな気がする。」


「取り返しのつかないこと……?」


凰雅がそう聞き返すが、真人はそれには答えず次の階層の出口を見つめた。










同時刻、60階層にて


「春輝、大丈夫か?」


リオネスが心配して走りよってくる。

それに遅れる形で、サラと美冬も近付いてくる。


「ああ、大丈夫だよ。疲れて動けないだけだから。」


刀を杖がわりにして立つ春輝が、力なく笑いながら答える。


「ご主人様、そいつ、殺したの?」


サラが床に倒れているレンゲを指さして、春輝に聞く。


「多分死んでないと思うぞ。ただ、疲れて倒れてるだけだと思う。」


「かなり血が出てるけど?」


「その程度で死ぬような奴じゃないよ。そいつは。なあ、レンゲ?」


春輝が名前を呼ぶと、ゆっくりとレンゲが顔を上げる。


「……うん。ちょっと体に力が入らないだけだよ。そっちもでしょ?」


「ああ。……さて、じゃあレンゲ。質問に答えてもらうぞ。」


「仕方ないなぁ……。で、何?」


レンゲがしぶしぶといった感じで答える。


「さっきも聞いたけど、何で俺達を襲ったんだ?」


「?……強そうだから?」


首をかしげて答えるレンゲ。


「誰かに命令されたとか、そんなわけでもなく?」


「うん。なんか強そうな人がここに入ってきたから、戦ってみたくて。」


素直にそう答えるレンゲに、ため息を吐く春輝。


「……本当にそれだけか?」


「うん。」


「……。」


春輝が脱力したように床にへなへなとへたり込む。


「なんだよ……。ただ勝負したかっただけかよ……。」


力無くそうつぶやいて、ため息をまた吐いた。


「春輝君、どうします?ここで休みますか?」


美冬が聞くと、春輝は頷く。


「もうこれ以上走れる気がしない……。今日はここで休むよ。」


そう言い終えた時。

60階層の入口の扉が開き。

黒い鎧を着た騎士が入ってきた。


「……誰だお前。」


春輝が冷たい声音でそう問うが、騎士は答えずに足に力を込める。

次の瞬間、そこから騎士は一瞬で春輝の目の前に移動した。

そして、その体と同じサイズの大剣を振り上げる。

春輝もそれに対応しようとするが、先ほどの疲れにより反応が鈍り、遅れてしまった。

結果、間に合わずに大剣が振り下ろされ。

春輝の右腕を切断した。


「……痛っ……。」


春輝はそう漏らしながらも、急ぎ立ち上がろうとする。

しかし、足に力が入らず。

リオネスの叫び声、サラの駆け出す足音を聞きながら。


「春輝君っ!」


美冬のその声を、耳に焼き付けながら。


首に、冷たい大剣が当たり、肉を断たれる感触が走り。


血飛沫が舞った。

お久しぶりです。一兄です。

かなりの期間、更新できなかったことをここで深くお詫びさせてもらいます。

すいませんでした。


さて、今回で執事流異世界物語は半分を終えたことになります。

今回のお話はいかがだったでしょうか。

春輝君生存を期待されている読者の方々には申し訳ありませんが。


春輝君は死亡しました。


この事実は変わりません。

そんなわけで、ここからは主人公を失った物語になります。

おそらく当分は千秋君視点になると思います。


皆様、これだけはわかっててほしいのですが。

私は、バッドエンドが大嫌いです。

自分の作品をバッドエンドにする気なんてありません。

……だいたい、番外編で春輝君生きてるから、だいたいわかっているとは思いますけども……。


そんなわけで、ここから先も、応援よろしくお願いします!

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