武神との対話
春輝がお風呂から上がった頃。
真人たちは、迷宮から帰って宿屋で夕食を食べていた。
食事中はいつもと比べてかなり静かで、みんな喋ることを躊躇っていた。
そんな様子の勇者達を見て、オリガは何もしてやれない自分を責め始めた。
(あの子達はまだ子供だ。俺が引っ張ってやらないといけないのに……。俺は、何をしているんだ?)
オリガは、そんなことを思いながら宿屋の外に出る。
(……俺は、こんなにも弱かったのか……?)
月を見つめて、ボーッとしていると、頭に直接声が響き始めた。
『力が欲しいか?オリガ=バルスタイン。』
「誰だっ!」
立ち上がり、周りを見渡すも誰もいない。いるはずも無い。
『我は武神だ。貴様が望むなら、力をやろう。』
「ぶ、武神……?ち、力を、力をくれるのか?」
『ああ、無論ただでとは言わん。その代わり、その力を使ってしてもらいたいことがあってな。』
「してもらいたいこと……だと?」
オリガが暗闇を睨みつける。
そこから声がしている訳では無いが、何となくそこにいるような気がしたからだ。
『なに、簡単なことだ。無茶苦茶なことは言わん。』
「……何をしたらいいんだ?」
『勇者の中に、東雲春輝という奴がいるだろう?』
オリガは、話しかけてくる武神と名乗る者がにやりと口角を吊り上げたような気がした。
『そいつを、殺してもらいたいのだ。』
暗闇の中、オリガの頭にそんな言葉が響いた。
朝日がのぼって、少し経った頃。
「よし、お前ら。行くぞ。」
そう短く呼びかけて、迷宮に足を踏み入れる真人。
それに続いて、勇者達、騎士達も入っていく。
一番最後についてきた、オリガの口元が歪んでいたことには、誰も気がつかなかった。
皆様、お知らせです。
更新ペースが遅くなります(震え声)
月曜日と火曜日の21時に更新となりました。
作者の都合で更新ペースを遅らせてしまって申し訳ないのです(涙目)
そして、もう一つ。
ひな祭り特別編、書いて見ようと思います。
ぶっちゃけ、まだ何を書こうかまだ全然決まってませんが、頑張ります!
そんなわけで、今週の木曜日にテイマーと一緒に更新するので、読んでいただければ幸いです♪




