表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
執事流異世界物語  作者: 一兄@茄子推し
序章 始まり
1/126

まだ始まらない物語

2016年 6月12日 イルセ王国の王城にて


(どうして俺がこんな目に……)


少年、東雲春輝(しののめはるき)は自分の不運を嘆きつつ、目の前の紅色の髪の小柄な少女を睨んでいる。

春輝の手には一切の武器もなく、『魔王』を名乗るその少女の手には、その体躯に見合わないとても大きな斧が握られている。


「貴様、勇者であろう?なぜ、魔王である私にかかって来ない?」


「だから、俺は勇者じゃないって、さっきから言ってるだろ!」


春輝は叫ぶ。しかし、少女は怪訝な表情をして春輝を疑い続ける。


「何を言うか。貴様の魔力、その隙のない構え、どう考えても勇者であろう?だいたい、勇者でない者が、なぜ王城にいるのだ?」


「いや、だから、俺は…っ!」


春輝が最後まで言い終わる前に、少女が接近し、至近距離から斧を振り下ろしてくる。

その斧を『素手で』受け止めつつ、春輝は言葉を紡ぐ。


「俺は……この国の王女様の執事だからだ!」


……春輝が何故こんなハメになっているのかは、少し月日を遡って説明する必要があるだろう……







2016年 5月21日 日本の某所にて


東雲春輝の朝は早い。


午前4時 起床。その後、トレーニングを始め、終わり次第ランニングの準備をする。


午前4時30分 ランニング(町内一周)。そのついでに、コンビニで朝食のために食パンや菓子パンなどを買ってくる。


午前5時30分 帰宅したら朝風呂に入り、さっぱりする。


午前6時 朝食の準備。この家で料理できるのは母親と春輝なのだが、母親はいつも夜遅くまで仕事をしているので、基本的に朝食の用意は春輝が受け持っている。ちなみにこの日の朝食は目玉焼きとベーコン、パンである。


午前6時30分 両親起床。弟の千秋を起こしに行くも「あとちょっと寝かせて!お願いだから!」と言われ、仕方なく両親と3人で朝ごはんを食べる。


午前7時 両親は仕事に。洗い物や学校の準備、洗濯などをし終えたら、つかの間の休息。テレビでは、新たな古代文明の秘宝とやらが見つかったそうで、研究者らしき人が熱弁を奮っている。


午前7時45分 登校。この時刻になって千秋がようやく起きてくる。「なんで起こしてくれなかったの!?」と、涙目で言ってくるので自分が寝かせてと言ったというと、「それでも起こしてよ!」と、文句を言ってくる。理不尽な。

朝ごはんを急いで食べてる弟を横目に見つつ家を出る。


外に出ると青空が広がっており、「今日もいい天気だ~」と春輝はのんきに呟いた。


……この後、どんな出来事が待っているのかも知らないで。

はじめましてです。よく、「いちにい」と呼ばれますが、「かずにい」です。

これが初投稿となります。まだまだ至らないところだらけで、戦闘シーンに関しては目も当てられませんが、どうか温かい目で見守って欲しいです。

アドバイスや、間違ってるところなどがあれば、その都度コメントの方で注意していただければ幸いです。

気に入ってもらえると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ