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プロローグ
処女作品になります。よろしくお願いします。主人公は自分の好きなキャラクターをモチーフに作りました。語彙などで至らない部分もあると思いますが、ご了承下さい。
それでは、よろしかったら読んでみてください……
黄泉の国、地獄、奈落の底が可愛く見える魔界最奥部。人間界や天界で悪事を働き、多くの生命体に死を招いたり、国を滅ぼす等の加害を加えた者の中でも選りすぐりの者のみが連れていかれる真の地獄。
広大なる土地には鋭く細い何千何万と連なる針の山や一度落ちてしまえば後は死ぬのみの溶岩の沼、更に家代わりと置かれた罪人達への極寒の牢獄。どこを見ても平和的な物など皆無である。
見張りとして存在する体長8メートルはあろう牛頭や像頭等頭部は色々な動物であるが、体は全身筋肉体の魔物が、連れてこられた魔物達をある者は後ろから見張り、ある者は抵抗する魔物を棍棒で黙らして引き摺り、またある人物には数体で囲んで見張る体制と万全な形で連行するなど各魔物達に対してそれぞれの罰を与えていた。
その中でも、最も最奥部に“彼”はいた。