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✒ 真相 1


キノコン:本体

「 それでは、報告にはいらせて頂きますエリ! 」


 キリッとした顔付きになったキノ()コン()は、あらかじめ用意していたホワイトボードに絵をきながら、わかり易いように報告を始めた。






キノコン:本体

「 ──報告は以上となりますエリ 」


 レスタ・グインノルチはキノ()コン()の報告を聞いて、がくぜんとしていた。

 「 魔獣が出現する《 エインシャンの森 》にしかせいそくしていない 」とい伝えられているツィラグスタォクを捕獲する為に、≪ 帝都 ≫を任されている皇帝の馬鹿息子こと第5皇子パドロックエル──は、≪ 帝都 ≫の地下室で完成させた魔獣をそうしゃ達にめいじ、《 エインシャンの森 》へ向かわせた。

 魔獣討伐の為に《 エインシャンの森 》へはいった討伐班の冒険者達をらえ、特殊な魔結晶をもちいて魔獣と冒険者を強制的に融合させた。

 魔獣(合成獣キメラ)に変え、そうしゃ達にめいじ、《 エインシャンの森 》の中に在るいくつもの≪ 村 ≫を襲撃させ、壊滅させていたからだ。


 そう、魔獣(合成獣キメラ)に襲われた≪ 村 ≫は、レスタ・グインノルチが暮らしている≪ 村 ≫だけではなかったのだ!!

 ほかの≪ 村 ≫も同様に襲撃され、理不尽にじゅうりんされ、かいめつさせられていたのだ!!

 さいわいな事にレスタ・グインノルチが暮らしている≪ 村 ≫は、セロフィートとマオが訪れ、しばらく滞在する事となり、キノコンもた事に依って、うんまもられたに過ぎなかったのだ。


 無論、ほかの≪ 村 ≫にも《 ギルド紹介所 》が在り、多くの “ ギルド ” が在り、冒険者もおおぜいる。

 自分達と同様に冬にはいまえの時期には恒例行事として《 エインシャンの森 》へはいり魔獣討伐を始めている。

 もしかしたら、同様に《 エインシャンの森 》で行方不明となった冒険者が多く出ていたかも知れない。

 

 すべてはしょうなツィラグスタォクのあかがわを手にれる為──というじつ理由により、いくつもの≪ 村 ≫がかいめつさせられる事となった。

 おおぜいの冒険者とおおぜいつみの無い村人達がじんじょうではないだいな被害をこうむり、無慈悲にとうといのちが奪われた。

  平穏だった暮らしを奪われ、幸せを壊され、不幸のドンぞこに落とされた。


 報告の内容を聞いたレスタ・グインノルチは、じつに複雑な心境だった。

 マオの眷属となるまえの自分ならば、なみ(なみ)ならぬいかりで全身が奮えていた事だろう。

 いかりをこらえきれずしゅとなり、オリれられものにされている加害者達を容赦無く斬り、みなごろしにしていたかも知れない。


 しかし、現在のレスタ・グインノルチは≪ 村 ≫だ襲われ、おおぜいつみの無い村人が達,れの冒険者達が犠牲となり、いのちを落としたと言うのに──、ふつ(ふつ)ともいかりが沸きがってない。

 ≪ 村 ≫で起きた非常の問題に対しては、村人の1人として立場で、身内の問題として関わるべきことがらだと言うのに──、まるで「 がいで起こったごとようだ 」と冷静に受けめている自分に対して、まどいを隠せない。


 主人あるじであるマオが無事であるなら、ほか目に遭っていたとしても、たいして気にならないことがらだ──と受け流している状態に変わりつつある事を当然のように自然と受けれている自分の変化に対して、レスタ・グインノルチははげしくこんわくしていた。

 そんなレスタ・グインノルチの様子をねたのか──、セロフィートが静かにくちひらいた。


セロフィート

「 今やレスタさんの優先順位の頂点には、マオが君臨しています。

  こん、レスタさんの人生にいては、なにが起きてもマオの安全がなによりも最優先となります。

  主人あるじる眷属となった以上、マオだけのつるぎ,マオだけのたてで有り続けなければなりません。

  ほかことがらに感情にゅうが出来なくなるのは至極当然の事であり、自然な事です。

  自分の変化にまどい,こんわくをしても、自分を責めたり悲観する必要は無いですよ 」


レスタ・グインノルチ

「 セロ── 」


セロフィート

「 ≪ 地球テッラ ≫のかく(コア)からまれた〈 コウ 〉の眷属とは、そういうものです。

  今は受けれられなくても、時間がてば知らずと慣れます。

  大丈夫ですよ 」


レスタ・グインノルチ

「 ……………………そう……か…… 」


セロフィート

「 最優先はマオであっても、こころ身体からだはレスタさんのモノです。

  主人あるじであるマオに縛られる必要は無いですよ。

  マオが〈 コウ 〉にならないあいだは、レスタさんの自由時間です。

  好きにきて、ながい人生を謳歌してください。

  きちんと子孫も残せますし、思う存分づくりにはげまれても大丈夫ですよ 」


レスタ・グインノルチ

「 ………………………………そ…それは……遠慮しておこう……(////)」


セロフィート

「 そうです?

  くうさんは毎日のように、づくりにはげまれているそうですけど──。

  子孫を残したがらないとは…………不思議ですね 」


 セロフィートはほんとうに「 理解が出来ない 」という様子で、不思議そうに首を傾げている。

  マオには内緒で眷属を使い、あらたな実験でも始めてしまいそうな雰囲気だ。


レスタ・グインノルチ

「 し…子孫に対する考えかたは人それぞれだと思うぞ?

  ワタシの種族はもと(もと)子孫繁栄に対してたんぱく的なのかも知れないしな…………ははは…… 」


セロフィート

しゅの存続に対して積極的ではない傾向は短命種テランより長命種メトセラに多く見られますね 」


 セロフィートは静かに「 ふふふ 」とじょうひんに笑うが、レスタ・グインノルチはだか笑えなかった。

 翼を隠している背中にかんが走り、ムズムズしている。

 レスタ・グインノルチは「 話題を変えよう 」と考え、らえられている犯人達について切り出す事にした。

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