✒ 魔獣と遭遇 5
──*──*──*── 翌日
昨夜用意していた薬膳スープと3種類のおにぎりも班員達に喜ばれた。
今日1日を生き抜く為の元気をチャージ出来たみたいで良かった。
少ない荷物を纏めたら、目的地の≪ 村 ≫を目指して歩き始める。
オレの気の所為だと良いんだけど──、≪ 村 ≫に近付くに連れてモンスターのしぶとさや強さが増している気がする。
灰色の霧が発生がしなくても魔獣が出没する様にもなった。
マオ
「( 何で≪ 村 ≫に近付くに連れてモンスターが強くなるんだ?
──何か…………ザワザワする。
良くない事が起きる前触れか? )
サジタリさん、灰色の霧が出なくても魔獣と遭遇する事があったんですか? 」
サジタリ:第3班員
「 いや──、去年も一昨年もそれより前からも視界の悪い灰色の霧の中で魔獣を討伐していた。
こんな事は初めてさ 」
マオ
「 モンスターが強くなるのも? 」
サジタリ:第3班員
「 勿論だ。
今回に限ってだと良いんだが── 」
マオ
「 ≪ 村 ≫が心配だよね…… 」
サジタリ:第3班員
「 そうだな。
無理は出来ないが急ぐとしよう 」
モンスターを倒し、魔獣も倒しながら≪ 村 ≫を目指す。
その途中で他の班員達とも遭遇した。
傷だらけの仲間を支えながら必死に≪ 村 ≫を目指していたみたいだ。
他にも≪ 村 ≫へ戻ろうとしている班が居たのには驚いた。
応急処置をされた怪我人の治療を優先する為、休憩する事になった。
オレは回復魔法を使って、怪我人の身体に存在している治癒力を高めて活性化させる。
怪我が消えた様に見えるのは、回復魔法が治したんじゃなくて、回復魔法で活性化させた自己回復力の賜物だ。
安静にさせる必要も有るし、移動するのを早目に切り上げて夕食の準備をする事になった。
オレ達と会う前、遭遇した魔獣との戦闘中に命を落とした班員も居たらしい。
見張りは第3班員達に任せて、オレは調理の準備を始める。
今夜はスープハンバーグにしようと思う。
茸,野菜,で作ったスープに焼いたハンバーグを入れて、コトコト煮込むんだ。
万能タルタルソースを塗った柔らかめのバスケットも添えて出そうと思う。
今夜の料理も皆に気に入ってもらえると良いんだけどな──。
ハンバーグは既に形を整えて作り置きしてあるのを使う。
熱した鉄板の上で確り焼き目を付ければ良い。
スープも既に切ってある野菜を使えば良いし、茸は取れ立ての新鮮な茸を切って使う。
万能タルタルソースの作り置きしてあるし、柔らかいバスケットもキノコンが持たせてくれたパン類を使う。
バスケットには既に輪切りされているのが有るから、輪切りバスケットに万能タルタルソースを塗るだけだ。
スープの煮込み具合を見ながら、焼けたハンバーグを深目の鍋に入れる。
ハンバーグが隠れるぐらいスープを入れたら、コトコト煮込み始める。
残ったスープは次の料理──スープパスタをする時にでも使おうと思う。
輪切りしたバスケットを出す時に薬膳茶を一緒に出そうかな。
セロが直々にブレンドしてくれた茶葉だから、心配では有るんだけど──。
疲労回復能力を高めてくれる効果が有るみたいだから、皆に飲んでもらって少しでも疲労を軽減してもらいたいんだ。
夕食が終わり、後片付けも終わり、一段落が付いた。
第3班員のサジタリさんと第10班員のデイルトさんを中心に、班員達による明日以降の話し合いが始まる。
どうやら、順調に進めば明日の15時前には≪ 村 ≫に到着する事が出来るらしい。
イレギュラーな事態が起こって順調に進まなければ、日が暮れてからの到着となるか明後日の到着となる可能性が有るみたいだ。
確実に≪ 村 ≫へ近付けてる──って事が知れたから、班員達の顔には笑顔が戻る。
オレも嬉しい。
レスタさんとは無理だとしても、せめてセロとは連絡を取りたい。
“ ギルド ” に戻ってキノコンに頼むかな。
セロなら1人でも大丈夫だろうけど、どうしてるのか気になっちゃうのは、惚れた弱味ってヤツかな(////)
レスタさんも無事だと良いな。
まぁでも、魔獣討伐の前日にセロがレスタさんをオレの眷属にしちゃったから──、大丈夫だと思う。
殺されても死ねない不老不死になったから、仮に怪我を負ったとしてもだ、人並みに痛みを感じはしても死にはしないし──。
レスタさんはセロの口車に乗せられた訳じゃないけど、あっさりとオレの眷属になる事を選んでしまった。
心強いし、頼りになるけど──、本当に良かったのかな……。
元から長命種みたいだから、“ 不老不死になっても気にならない ” なんて事を言ってたけど……気にした方が良いんじゃないかって思う。
セロを選んで、速攻で人間として生きる人生を捨てたオレに、とやかく言う権利なんて無いんだけどな……。




