⭕ 魔獣討伐 3
1人で夕食を食べているとマルクス副団長が何故かオレのテントに歩いて来た。
オレの様子を見に来たのかな?
マオ
「 どうしたんですか、マルクス副班長── 」
オレが1人で茸たっぷりスープ,鳥の串焼き,輪切りイカ焼きを食べている様子を見て、言葉を失ってるみたいだ。
1人で寂しく惨めな夕食をしてると思って笑いに来たのかな??
マルクス副班長
「 ………………マオは料理が出来るのか? 」
マオ
「 そうですね、嗜む程度には出来ます。
1人でも困らない程度のサバイバル知識も有りますから、1人でも余裕です 」
オレはニッと笑って笑顔で答える。
マルクス副班長はばつの悪そうな顔をしている。
予想に反した返し方をしたから困ったのかな?
マオ
「 えぇと…………茸スープ、食べてみますか? 」
マルクス副班長
「 あ…いや……そういうつもりで来た訳ではないんだ……。
………………その竈やテーブルはマオが作ったのか? 」
マオ
「 簡易竈と簡易調理台ですか?
土魔法で作りました。
野宿は慣れていますから。
この火は火魔法で着けました。
薪になりそうな枝と落ち葉は歩いている途中で拾っていたのを使っています 」
マルクス副班長
「 …………マオは抜かりが無いんだな 」
マオ
「 そんな事ないです。
癖みたいなモノですから(////)
茸も山菜も歩いてる最中に採っていたんです。
山菜は入れてませんけど、色んな茸の出汁が出ていて味の深いスープに仕上がってくれてます 」
マルクス副班長
「 そうか……。
………………マオは1人でも大丈夫なのだな…… 」
マオ
「 えぇと…………もしかして、皆さんの期待を裏切ってしまいましたか?
1人で悠々自適に寛いでいて済みません…… 」
オレは申し訳なさ気に上目遣いでマルクス副班長を見詰めてみる。
マルクス副班長は「 すまない 」と小声でポツリと呟くと自分のテントへ戻って行った。
オレは耳が良いから、聞こえない筈の僅かな呟きも聞こえちゃうんだ。
何に対する「 すまない 」なのか、オレには分からないけれど──、セロが此処に居なくて良かったと思う。
セロが居たらオレ以外の班員達は、1人残らず魔獣の餌にされていたかも知れないからだ。
夕食を終えた後は、明日の朝食の準備を始める。
それが終わったら後片付けを済ませて、動物を捕まえる罠作りを始める。
オレは罠を使わなくても捕まえれらるけど、オレをハブってる班員達には必要かも知れないからだ。
セロからは「 困っている相手には恩を売り、罪悪感を抱かせる様に 」みたいな事を教えられたからな。
気は進まないけど、オレをハブって楽しんでる残念な奴等だし、まぁ良いかな。
オレはセロと違って優しいから、施しを恵んでやろうと思う。
心が伴う様な善意じゃないけどな!
切りの良い所で罠作りを切り上げたオレは、明日に備えて寝る事にした。
寝る前にポーチの中から人形を取り出す。
オレが内緒でセロに似せて作った人形だ。
キノコンに肌触りの良い生地を選んでもらったんだ。
黙ってセロ似の人形を作った事は、セロには秘密にしている。
バレたら〈 テフ 〉に変換されるかも知れないから気を付けないとだ。
手作
こんなの他
防犯魔法を使えて良
◎ 変更しました。
野宿は慣れているので、─→ 野宿
火は火
仕上がってるんです ─→ 仕上がってくれてます
◎ 訂正しました。
選んでらったんだ。─→ 選んでもらったんだ。
セロに秘密にている。─→ セロには秘密にしている。