⭕ 剣術稽古 2
マオ
「 次はセロがレスタさんの相手をするのか? 」
セロフィート
「 そうなります。
マオとの打ち合いで、レスタさんの癖や弱点は解りました。
レスタさんには無自覚な癖を直し、弱点を改善してもらいます 」
レスタ・グインノルチ
「 セロは凄いな。
打ち合いを見ていただけなのに私の癖と弱点が分かるとは── 」
セロフィート
「 ワタシは棍棒を使います。
レスタさんはそのまま真剣を使ってください 」
レスタ・グインノルチ
「 良いのか?
棍棒を使うセロの方が不利になるのではないか? 」
セロフィート
「 問題無いです。
この棍棒は特殊なので斬れたりしません。
レスタさんの剣は大剣,中剣,小剣,長剣に変化するのでしたね。
状況に応じ、瞬時に剣を変える訓練,自在に剣を変えて戦える様にもなりましょう 」
マオ
「 ハードル高っ!
確かに剣を自在に変えて戦える様になれば、今迄より戦闘が有利になるよ 」
セロフィート
「 先ずはワタシとも軽く手合わせをしましょう 」
レスタ・グインノルチ
「 分かった。
私は大剣で良いか? 」
セロフィート
「 はい。
先ずは大剣から始めましょう 」
棒術で使う棍棒を持ったセロと大剣を構えたレスタさんの打ち合いが始まった。
レスタさんは大きな大剣を軽々と振り回してセロに一撃で食らわせ様と奮闘している。
セロに向かって容赦無く打ち込む姿は、オレに対して大剣を振る時よりも本気である事が見ていて分かる。
オレはレスタさんから手加減をされていたんだ……。
真剣で打ち合いをしていたのに手加減をされていた。
オレを相手に手加減をする余裕がレスタさんには有った。
ははは………………レスタさんから剣を落とさせるのは難しそうだな……。
セロはと言うとレスタさんの攻撃の全てを軽々と受け流している。
然も、セロは1歩も動いていない。
レスタさんの攻撃を受けて始めてから、ずっとセロは動いていない。
…………レスタさんですら、セロの足を半歩でもズラす事が出来ないのかよ……。
やっぱり、セロの強さは異次元だ。
セロフィート
「 大剣は此処迄にしましょう。
レスタさん、次は長剣で打ち込んでください 」
レスタ・グインノルチ
「 あぁ──、分かった── 」
レスタさんの攻撃を受け流しまくって平然としているセロと上がっている息を整えているレスタさん。
1歩もセロを動かす事が出来ていない事に気付いたレスタさんは、心無しか悔しそうに見える。
あれだけ打ち込んだレスタさんですらセロを動かす事が出来ないのに、オレが動かせる訳が無いよな……。
レスタさんが大剣に魔力を注いで調節している。
魔力を吸収した大剣が長剣に変わった。
本当に剣を変える事が出来るんだ!
凄い剣だ──、長剣に変えたレスタさんがセロに打ち込みを始める。
レスタさんは多分、全力でセロに打ち込んでいると思う。
レスタさん程の実力者なら、セロを相手に手加減するは愚の骨頂だって理解してしまうだろう。
未だ対峙していない魔獣の強さは分からないけど、仮に囲まれてしまってもセロなら間違い無く、1人で全滅させてしまえる。
だって、剣を振るわなくても〈 テフ 〉に変換したら終わりだ。
長剣の打ち合いが終わると中剣の打ち合いに切り替わる。
中剣の打ち合いが終わると小剣の打ち合いに切り替わった。
休憩を入
セロは人
大丈夫かな……。
オレは1人でセロとレスタさんの打ち合いを見ている。
ひたすら見ている。
レスタさんはセロの指示で剣を大剣に変えたり、中剣に変えたりしないから剣を振り続ける。
その間
汗も流さず平然と淡
どうかレスタさんの心
セロフィート
「 此
レスタさんは暫
レスタ・グインノルチ
「 あぁ……分かった…… 」
打ち合いが終わると、汗拭き用のタオルを持って〈 器
レスタさんは〈 器
テーブルの上
セロフィート
「 マオ、来
マオ
「 おぅ── 」
セロに名前を呼ばれたオレは、レスタさんと入れ替わる様
セロの前に立って対峙する。
セロフィート
「 レスタさんとワタシの動きを見ていましたね 」
マオ
「 まぁね 」
セロフィート
「 今からワタシはレスタさんになります。
レスタさんの動きでマオへ打ち込みます。
マオはワタシの繰り出す攻撃を全
マオ
「 鬼畜ぅ!!
オレにセロみたいに動けって言うのかよ! 」
セロフィート
「 マオは出来る子でしょう。
ワタシを失望させないでください 」
マオ
「 ちょっ……重いって!!
ハードルを上
セロフィート
「 受け流せなければ避
但
円
マオ
「 ……………………手加減してくれるんだよな? 」
セロフィート
「 はい?
ハンデは与えました。
手加減の期待はし
先
マオ
「 分かったよ!
──お願いします!! 」
オレは愛剣から鞘から抜いて左手で柄
オレが構え終えると、セロが棍棒を剣みたいに振って打ち込んで来
◎ 訂正しました。
〈 器
全